司法書士試験午後の部では、記述式の問題2問(不動産登記1問・商業登記1問)が出題され、登記の申請書を実際に書く能力が試されます。当然、申請書の書式を頭に入れておく勉強が必要となるのですが、そのための勉強法としては、従来、「書いて書いて書きまくって、申請書を体に染み込ませる」というやり方が広く行われてきました。
松本式の申請書マスター術は、「書く」ことではなく、「喋る」ことを中心にしています。これは、英語の勉強法として利用されている「Shadowing(シャドウイング)」を法律の勉強に応用するものです。
英会話の学習法として頻繁に利用されているもので、通常はネイティブの人が話す英語を収録した媒体を聴きながら、それに影(shadow)のように後から追いかけて発音することをいいます。文章を見ずに、耳から聴き取った音をそのまま自らの口で再現するのが本来のやり方です。
再現するためには、当然、聴き取る能力が要求されますし、同じスピードで喋る能力も要求されます。このような能力を少しずつ高めることにより、英語力を高めるのが英語学習におけるシャドウイングの目的です。
松本式学習法においては、このシャドウイングの手法を、司法書士試験において重要な申請書と条文の学習に利用します。
本講座では、シャドウイングの手法を記述式対策(申請書)に利用します。喋ることは書くことよりも短時間で行えるので、当然、勉強時間の節約になります。
しかも、この方法を利用することには、英語学習の場合にはない重要な意義がひとつあります。それは、 日本語では発音と平仮名が一致するので、ほとんどの場合、喋れれば書けるということです(英語では「ウェンズデイ」と喋れても、「wednesday」と書けるとは限りません。)。申請書の中には漢字も含まれますが、あまり難しい漢字はありませんし、難しい漢字については書きとりの練習をすれば足りるのです。
法律学習において、法律の条文は最も大事なもののひとつです。条文自体を書かされるような試験ではありませんが、条文がしっかり頭に入っていることは、本試験において非常な威力を発揮します。
本講座では、条文についても上記のシャドウイングの手法を利用して学習効率を高めます。シャドウイングに使用する条文は、松本講師自身がセレクトした重要条文です。
※シャドウイングは自習用の教材であり、講義内では使用いたしません。
シャドウイング用教材は、「リアリスティック一発合格 松本基礎講座」の全科目一括(またはそれを含むパック)をお申込みの方全員にご利用いただけます。科目別でお申込みになられた場合には、シャドウイングはご利用いただけませんので、あらかじめご了承願います。
以下のボタンをクリックした先のページで音声データをダウンロードしてください(パスワードは講座のお申込み後に配付した受講案内に記載されています)。
■ファイル形式:MP3
本講座で配布するシャドウイング(申請書・条文シャドウイング)用の音声データは、倍速録音されております。『図解 1 日15 分の「速聴」で脳は必ず鍛えられる!』(きこ書房刊 スーパーリスニング・インスティテュート、
田中孝顕著)にもあるとおり、どんな人でも毎日一定の時間を速聴(音声データを高速で聴く)により、脳を鍛えることができます。具体的には、脳の処理速度が上がることによって、文章を読むスピード、他人の話を聞いた時の理解の速度が上がります。それ以外にも、集中力・記憶力など様々な効用があります。つまり、本講座のシャドウイング(申請書・条文シャドウイング)用の音声データ教材を活用することにより、単に条文・申請書を記憶できるというだけでなく、脳の処理速度も上がるわけです。これは、日々の学習においてももちろんですが、本試験でも絶大な効果を発揮します。なぜなら、本試験では多くの受験生が午後の部で時間切れになります。しかし、この速聴で脳を鍛えておけば、時間切れとは無縁になります。
実際に、私も、受験時代からこの速聴を毎日欠かさず行なっております。そのおかげで司法書士試験・宅建試験・行政書士試験・認定考査において、時間切れになるということは全くありませんでした。本講座の教材を活用することによって、まさに他の受験生の何倍ものスピードで合格へたどり着くことができます。