合格者の声

司法書士試験合格者に聞く

「リアリスティック一発合格松本基礎講座」を受講して司法書士試験に合格した方々と、担当講師の松本雅典が、合格までの道のりについて語り合う『司法書士試験合格者に聞く』シリーズ。

様々なタイプの合格者が、それぞれの学習経験と勉強方法を語ります。合格を目指す受験生必見の動画です。

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独学で結果が出ず基礎講座を受講


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合格者インタビュー

2019年以前の対談は文字で掲載しています。

※このページでは合格者のお名前はイニシャルとし、顔写真は不掲載としました。


一発合格者の合格体験記

一発合格者の方の中から、合格体験記をご執筆してくださった方5名を掲載しています。

どのように講座を利用し一発合格を勝ち取ったのかが詳細に記載されていますのでぜひご覧ください。

※このページでは合格者のお名前はイニシャルとし、顔写真は不掲載としました。

※体験記の原文は辰已の司法書士試験合格体験記『合格の形』に掲載されています。


2019年度
合格者インタビュー①
N.KさんK.RさんS.TさんU.TさんT.Kさん
(以上、全員令和元年度司法書士試験合格者)

■受講のきっかけ
松本)
私の講座をどこで見つけて、何を決め手に選んだのかを教えてください。
N.Kさん) 
単純に「法律家かっこいい」と思っていた時に松本先生のYouTubeの動画を見たんです。それがすごいキレッキレのトークで、「何この人?」と思っていろいろ調べていくうちに司法書士を目指すようになりました。先生の動画を見たのが司法書士を目指すきっかけだったので、それしかないという感じでした。最初は独学で受けて落ちてしまったので、次は講座を受けるしかないかなと。
K.Rさん
講座にはお金がかかるので、かなり時間をかけて調べました。各予備校の無料講義をいろいろ見た中で、松本先生が一番勉強されていて熱意がすごいなと、この人を信じていれば合格をさせてくれるんじゃないかと強く感じました。
S.Tさん
松本先生が記述式のガイダンスで「不動産登記は枠ズレしても申請順を間違えても却下されなければ大丈夫」と言うのを初めて聴いて、「この先生はそれをしっかり調べているんだ」と思ったのが決め手でした。
U.Tさん
僕は独学が長かったんですけど、法改正とかにどうしても追い付けなくなって、ネットで情報を探していた時に松本先生を初めて知って、話がすごく分かり易いなと思ったのが最初です。その後、もう一度基礎から勉強し直したいなと思って基礎講座をいろいろ探している中で、理由付けに力を注いでいるなというのを一番のポイントとして松本先生の講座を選びました。丸暗記が苦手でしたので。
T.Kさん
とにかく早く合格したいというのがあって、本屋で松本先生の「5ヶ月合格法」を買って読んだのがきっかけです。ポイントを絞って効率的に勉強したかったので、11月の行政書士試験を受けた後、12月から翌年7月の合格を目指す「追っかけチャレンジコース」で松本先生の講座を受けることにしました。
松本)
子育てをしながらでしたよね。勉強時間がなかったと思いますが、それでも翌年合格を目指したんですね。
T.Kさん
翌年7月に合格する気でやっていました。結局できませんでしたけど。
松本)
でもそのあと1回で受かったんですね。トータルで勉強期間は1年半くらいですか。
T.Kさん
そうです。先生のテキストしかやっていませんし、講座を選ぶ時も先生の講座以外はまったく検討していません。先生が話すスピードが速いのもいいなと思いました。

 

■テキストと演習
松本)
テキスト中心か、問題演習中心か、どちらでしたか?
N.Kさん
テキストでした。テキストはかなり回しました。何十回まわしたか分からないくらい、リアリスティックのテキストなら絶対に自分が一番回したという自信がありました。
松本)
N.Kさんは上位合格されたそうですね。
N.Kさん
総合6位でした。それでも合格発表を見るまでは自信がなかったです。
K.Rさん
とにかくテキストを回すことを一番に考えてやっていました。主要科目は10回くらい、マイナー科目は6~7回。
S.Tさん
僕もテキスト重視で、回したのは全部で6回です。あとは、過去10年分の過去問を2回まわしました。
U.Tさん
独学の当時は問題集を中心にやっていたんですけど、松本先生の講座にしてからは、松本先生が指定した過去問以外は問題集を全くやらずに、松本先生のテキストだけをやりました。主要科目は7回くらい、マイナー科目は4~5回くらいです。
松本)
U.Tさんも上位合格されたそうですね。
U.Tさん
総合3位でした。先生のおかげです。
T.Kさん
私はテキスト派です。でも過去問が手薄だと自分が不安になるので、過去問もある程度回したという感じです。テキストはすべての科目を11回、過去問は全部を5回に苦手なところをプラスで何回かというところです。

 

■講義スタイルについて
松本)
テキストを画面に映して書き込みながら講義を進めていくスタイルはどうでしたか?
N.Kさん
僕には合ってました。聴いていて「どこをやってるんだろう」というのがなかったのが良かったです。迷子になることがありませんでした。
K.Rさん
ポイントが掴み易かったというのが一番大きくて、一回講義を聴けば復習の段階では「赤が大事なところ、青が理由付け」と自分の頭の中で明確に整理することができたので、この講義スタイルはいいなと思いました。
S.Tさん
テキストを回数まわさなくちゃいけないので、2回目以降に色を意識してやっていくと、いろんなところが削がれていますから、非常に効率的に回すことができました。
U.Tさん
僕もやり易いなと思いました。途中で何の話をしているのか、どこが重要なのか分からなくなってくることがよくあるんですが、この講座では、何を覚えればいいのか、赤で書いたところですよというふうに書いてもらっているので、本当に分かり易くて、しかも復習がし易いと感じました。「赤を思い出すために青から考えればいいんだ」「緑は全部覚えればいいんだ」と頭の中をシンプルにできるので、やり易かったです。
T.Kさん
私は復習がし易かったというのが一番大きいですね。あと、受講生によってテキストに書いてあることが違うというようなことが起こらないので安心感がありました。

 

■講座の受け方
松本)
講義は繰り返し聴きましたか?
N.Kさん
僕は1回だけです。
K.Rさん
私は1回聴いて、復習を始める段階で分からないところだけピンポイントでもう1回聴きました。
S.Tさん
僕も1回だけです。あとはテキストだけでした。
U.Tさん
僕も1回だけです。スマホを机の上に置いて見ていました。ちょっと分からないなと思った時は一度止めて、ゆっくり考えて、それからまた再生するというやり方で進めていました。講義は1.2~1.4倍速くらいで聴いていたので、それでも1回3時間くらいで聴けました。
T.Kさん
私も1回です。時間がなかったので。苦手なところもテキストを何回か読めば分かってくるので、テキストだけでいきました。

 

■講座専用ブログについて
松本)
講座専用ブログは利用されましたか?
N.Kさん
利用していました。質問は何度かしました。勉強方法の質問が多かったと思います。過去問の解説については、テキストとのリンクができて良かったです。
K.Rさん
見ていました。質問をしたことはほとんどありませんでしたが、他の人が質問したのを見て「あ、なるほどな」とか思っていました。「頑張らなきゃ」とモチベーションの維持にもなりました。
U.Tさん
僕も見ていました。主に指定された過去問の解説と、自分が気になった過去問について他の人がどういう質問をしているのかを注意して見ていました。
T.Kさん
私も使いましたが、忙しかったので、あまり使っていない方だと思います。質問は2回くらいしました。そうしたらすぐに先生からの返信がきて、それはすごいなと思いました。私はWEB受講だったので、一人で勉強している感じがしていたんですが、ちゃんと見てくれているんだという安心感につながりました。

 

■記述式推測採点基準について
松本)
記述式の推測採点基準は利用されましたか?
N.Kさん
僕はあれを見ていなかったら今年は落ちていましたね、答案の裏表を間違えて書いてしまったので。
K.Rさん
私も一通り読みました。配点の低いところは本試験でも後回しにしました。
S.Tさん
僕も拝見しました。配点の低いところは簡潔に書くことを心掛けました。受験生にとってはブラックボックスの部分なので、非常に参考になりました。
U.Tさん
今年の試験でもテクニックとして使った部分はあります。配点の低い部分は簡潔に書きました。
T.Kさん
私も参考にしました。当日は時間が足りなかったので、配点の低い部分は飛ばしました。あと、先生が略してもいいとされていたものは略して書きました。

 

■シャドウイング用音声について
松本)
シャドウィング用音声は利用されましたか?
N.Kさん
申請書だけ利用しました。毎回の勉強の開始にシャドウィングをやると決めてやっていました。ルーティンみたいなものかもしれませんね。
K.Rさん
申請書だけを使っていました。仕事をしていた時は通勤の車の中で聴いて、仕事を辞めてからは家事をしながら聴いていました。
S.Tさん
僕も申請書だけ使いました。車を運転している時とかに聴きました。
T.Kさん
私も申請書だけ聴きました。主に一人で歩いている時、移動時間に聴きました。歩いている時はテキストや過去問はできませんので聴いて勉強すると決めていました。

 

■最後にひとこと
松本)
最後に、これから受験をする方に一言お願いします。
N.Kさん
まず諦めないこと。そして、選んだ講師を信じぬくということ。講師を信じ切ってやったほうがいいと思います。
K.Rさん
私も諦めないこと。選んだ先生を信じるということですね。
S.Tさん
僕も一緒で、諦めずにテキストを信じて、あとはやり続けるしかないですね。
U.Tさん
僕も同じで、「続ければきっといつかは」という思いで、どうやって続けるかが大事だと思います。なるべく楽しんで勉強を続けて、いつか形になってくると思うので、それを信じてやるしかないと思います。
T.Kさん
私は子育てをしていて、限られた時間の中で勉強をしなければいけないという環境だったんですが、松本先生の講座では効率的に記憶をする方法も学べますので、時間が限られている方も、司法書士になりたいという思いがあるのであれば、諦めずに勉強をされるのがいいんじゃないかと思います。
松本)
本日はありがとうございました。


2019年度
合格者インタビュー②
I.YさんT.SさんU.MさんK.MさんO.Tさん
(以上、全員令和元年度司法書士試験合格者)

■受講のきっかけ

松本)

私の講座をどこで知って、どうして受講しようと思いましたか?

I.Yさん

僕は司法書士法人に勤めているんですが、そこに配属研修で来られた新人合格者の方が松本基礎講座出身だったんです。当時の私は勉強方法に迷っていて、その方のお話を聴いてすごく参考になったので、松本先生の講座を受けようと決めて実際に受けてみたところ、すごく自分に合っていたので、それが今の結果につながったと思っています。

T.Sさん

僕は初受験の平成30年の試験に落ちて、何が足りなかったのかと探している時に、以前から知っていた松本先生のツイッターで「基礎を大事に」ということが書かれていたので、基礎を大事にする先生の講座を受けてみようと思いました。

U.Mさん

僕は半年くらい独学で勉強していたんですが、独学では無理だと思った時に、YouTubeやブログで知っていた松本先生の講座が良いだろうと思って決めました。

K.Mさん

私は最初、他の予備校の講座を受けていたんですが、テキストが分厚くて、自分なりに一生懸命やっているつもりだったんですけど、全然頭に入らないし点数も上がらなかったので、何が悪いのだろうということで勉強法などを探っている時に松本先生の「5ヶ月合格法」の本に出会って、講座をやっていることを知ったのがきっかけでした。

O.Tさん

私も最初は独学で始めたんですが、不動産登記法や商業登記法が全然分からなかったんです。それで、いろんな講座のお試し講義をいっぱい見てみたんですが、その中で松本先生の講義が一番分かり易かったので受講を決めました。

 

■講座の受け方

松本)

講座の受け方に関してですが、講義は何回も聴きましたか?

I.Yさん

本当に苦手な部分だけは通勤時間にDVDを流し聴きする感じで繰り返していましたが、基本的には1回です。

T.Sさん

私はビデオブースで受講していたんですが、基本的には1回で、それで分からなかった部分だけ音声ダウンロードをしてスマホなどで繰り返し聴いていました。

U.Mさん

僕はマイナー科目が苦手で、テキストだけでは40~50%までにしかならなかったので、3月末頃にマイナー科目だけもう1回聴き直したら記憶が70%くらいまで上がったので、聴き直してよかったと思います。効率を考えると、1回聴いた後はテキストを繰り返して、それでも分からなかった場合だけ聴き直すのが良いと思います。

K.Mさん

私も基本は1回で、苦手なところは時間を置いてまた何回か聴き直しました。

O.Tさん

私も同じで、基本は1回、苦手なところだけ何回か聴き直しました。あと、家事の間にずーっと音声だけ流していました。

 

■テキストと演習

松本)

テキストと問題のどちらを重視しましたか?

I.Yさん

僕は基本的にテキストです。以前は過去問重視でやっていたんですが、過去問は解答が決まってしまっていて柔軟性が出てこないので、テキストでインプットしたほうが断然柔軟性が出てきてよかったと思います。最初に出会った他の勉強法の本が「過去問を何回もやりましょう」という内容だったんですが、それで全然点数が取れなかったので、自分にはテキスト重視のほうが合っていたと思います。

T.Sさん

僕は平成30年は過去問ばっかりでやっていたんですけど、それでは模試で解けない問題が多かったんです。先生のテキストを使ってやったら、今年は模試でも高得点が取れたので、直前期はほとんどテキストを回していました。

U.Mさん

僕はテキスト中心でやってました。直前期は過去問がちょっと多くなりましたが、模試は少なめにして、テキストと過去問を中心にしました。

K.Mさん

私は講義を聴いている時はテキストだけをやっていましたが、聴き終って自分で勉強する時は、テキストをやる前に過去問をざっと解いてからテキストを読んだほうが頭に入り易い気がしましたので、そのようにしていました。

O.Tさん

私は勉強時間がとれなかったので、先生の言う通りにテキスト中心にやっていました。今年1年で過去問は1回くらいでしたが、テキストは10回くらいやりました。

 

■講義スタイルについて

松本)

テキストを画面に映して書き込みながら講義を進めていくスタイルはどうでしたか?

I.Yさん

私は兼業だったので昼間は仕事をして夜DVDを見ていたんですが、やはり体力的にしんどくて、聴くだけでは眠くなってしまうので、色を変えて書くという作業があるから続けられたと思います。

T.Sさん

講義に付いていき易かったので有難かったです。先生が顔を書き込んだりしたのを覚えていたので答えが出せたということもありました。

U.Mさん

ただ喋るだけの講義より書き込みを入れながら講義を進めていくスタイルのほうが好きです。ただ喋るだけの講義では、ぼーっとしてしまうと何を話しているのかわからなくなって困るんですが、松本先生の場合はテキストに書き込みを入れるので、そういうことがなく、講義に集中し易いし分かり易いと思いました。

K.Mさん

私は一方的に話を聴いていると寝ちゃうんです。眠気防止の意味でも良かったし、後から見返した時に赤とか緑とか大事な箇所がすぐに分かるので良かったです。

O.Tさん

私も、後から見てすごく思い出し易いのが良かったです。手を動かして自分で書いたことというのはすんなり思い出せるので。

 

■講座専用ブログについて

松本)

講座専用ブログは利用しましたか?

I.Yさん

利用しました。勉強の進め方を中心に先生に質問をしていたんですが、なんといっても返信が早いですよね。すごく助かりました。私は悩んでしまうたちなんですが、回答が翌日には返ってくる、しかも受験界で有名な講師から返ってくるというのが大きなメリットだと感じました。

T.Sさん

過去問を解く時に使いました。過去問の解説は読まずに、ページ数を書いて、番号を書いてというふうに。

U.Mさん

僕は結構使ってました。先生の過去問解説が講義と同じ思考過程で覚え易かったので、それを過去問集に転記したりしていました。質問もしました。すぐ返信が返ってきますし、的確な回答でした。

K.Mさん

私は、過去問の解説を見たり、他の方の質問を見て参考にしたりしていました。

O.Tさん

私は質問はしなかったんですけど、見ているとモチベーションが上がりました。DVDで受講していたので、一人で勉強しているような気持ちになった時に、「みんなやってるんだ。頑張ろう」と思いました。

 

■記述式推測採点基準について

松本)

記述式の推測採点基準は利用しましたか?

I.Yさん

今年の試験でも、配点の高くないところはばっさりとカットしていいんだという確信が持てたので、役に立ちました。

T.Sさん

記述を略せる部分などが分かってよかったなと思います。

U.Mさん

僕は結構使ってました。今年の試験でも、登記の件数を決める際、枠ズレでの大減点を避ける書き方をするのに松本先生の採点基準の考え方を使いました。

K.Mさん

どこが配点が高いとか、捨てていいところとか、参考にしていました。

O.Tさん

授業でもここが点数が低いとか言われていて、市販の本とかではそういうことは書かれていないので、聴いたことを参考に解いていました。

 

■シャドウイング用音声について

松本)

シャドウィング用音声は利用しましたか?

I.Yさん

使いました。私は通勤時間が車で1時間くらいと長くて、音声でしか勉強できない時間が多いので、特に憲法の条文は何回も聴きました。車の中では声に出したりしていました。

T.Sさん

新聞配達のアルバイトをしていたので、仕事をしながら聴いていました。

U.Mさん

僕も結構使ってました。民法とか憲法の統治の部分とか。以前の合格者の方でテキストを読みながら聴くという人がいたので、そういう使い方もしました。

K.Mさん

電車で出かける時など、たまに使っていました。憲法の条文が主でした。

O.Tさん

私は申請書が全然覚えられなかったので、申請書はすごく使いました。移動の時とかにイヤホンで音量を上げて聴いていました。

 

■最後にひとこと

松本)

最後に、これから受験をする方に一言お願いします。

I.Yさん

私は途中で挫折してやらなかった時も含めてトータルで10年くらいかかっています。その間、知識を広げ過ぎてしまったり、実務で膨大な情報が入ってきたりしたんですが、そんな人こそ、松本先生のテキストで知識を絞り込んで、それにフォーカスした勉強をして効率良く合格をしていただきたい。あと、私は今年の試験で時間が足りなくて最後まで粘って粘って合格点の0.5点上で受かりました。だから、最後まで諦めないことが一番大切だということですね。

T.Sさん

基礎を大事にするということ、基本に忠実に最後までテキスト中心でコツコツやっていくということです。

U.Mさん

受かったら楽しいし嬉しいので、目指したからには途中で諦めずに受かってほしいですね。

K.Mさん

私はしんどくてしんどくて、今年ダメだったらやめようと思っていたんですけど、考えてみると最後は一生懸命勉強しましたがその前はダラダラやっていて、ダラダラやるとしんどくなってしまうし、受かりにくい試験ですので、松本先生の言う通りの勉強をするのが一番早く合格する秘訣だと思います。

O.Tさん

私は先生の言うことを聞いていなかったと今年になって気付いたことがあって、「そういうことだったんだ」「こんなことしなきゃよかった」と思うことが結構ありました。だから、一度信じて受講したからには最後まで信じて勉強したほうがいいと思います。あと、今年の試験で私は午前中があまり出来ていなくて昼休みで帰ろうと思ったんですけど、午前中意外と出来ていたのに出来ていないと思って帰ってしまった人の話を先生がしていたのを思い出して最後まで諦めずにやりました。だから、最後まで諦めないということが大事だと思います。

松本)

本日はありがとうございました。


2018年度
合格者インタビュー①
9ヶ月半で一発合格!
T.Mさん
(平成30年度司法書士試験合格者)
2017年度合格者インタビュー①

■受講のきっかけ
松本)
社会保険労務士の資格もお持ちなんですね。
 T.Mさん
はい、持っています。
松本)
私の講座を知ったのは昨年8月の社労士試験が終わってからですか?
 T.Mさん
そうです。社労士試験が終わってからすぐに調べて、結構迷ったんです。主な予備校のガイダンスを一通り見て、一番一貫した視点で知識を教えてもらえるということで松本先生の講座を選びました。社労士の試験の勉強をした際に他の予備校の講座を受けたんですが、講師によって思い出し方が完全でなかったりしたので、結局1回で合格はできたんですけど、本科相当のメインの講座を違う予備校で2つ取ってしまったんです。
松本)
それで両方のいいとこ取りをしたんですか?それとも片方だけ?
 T.Mさん
いいとこ取りみたいな感じですが、お金をかけ過ぎてしまいました。それでも、受かった後で初めて知った理由付けがあったり、ごり押しで覚えてしまったようなところがあったので、司法書士試験ではそうならないようにしようと思いました。
松本)
勉強量が多いですからね。私の体験講義なんかを見たんですか?
 T.Mさん
そうですね。民法とか、私が見た時には不動産登記法の導入講義もあったのでそれも見て、理由付けなどもしっかりしていたので3日くらい考えて決めました。その時点でスタートが遅れていることは分かっていたので、ゆっくり決めていられないなと思いまして。

 

■勉強時間等について
松本)
その時点で9月半ばですから、1週間に4コマくらいやらないといけないと思いますが。
T.Mさん
民法を相当急いでやりました。行政書士試験で民法をやったことがあったので、1日当たり3コマくらいやっていました。周回を前提としてですけど。
松本)
それだと1日講義を聴いているだけみたいになりますね。
T.Mさん
そうです。そのうえで指摘された過去問をやるだけですね。民法は9月中に全部聴き終えていたと思います。不動産登記法は初めてなので、そこまでは急ぎませんでした。
松本)
その時の1日当たりの勉強時間はどのくらいですか?
T.Mさん
日によって違いますが、長い時はたぶん10時間以上はやっていたと思います。ただ、終わりの時間は23時までと決めていました。
松本)
休憩はとらなかったんですか?
T.Mさん
食事の時間が休憩みたいな感じでした。過去問を解くときなどは音楽を聴きながらやってモチベーションを維持するようにしていました。音がないと眠くなってしまうので。
松本)
不動産登記法からは普通のペースに戻したんですね。
 T.Mさん
1週間に4コマくらいはやっていたと思いますが、ほぼ普通のペースです。
松本)
講義を完全に聴き終ったのは4月の初旬くらいですか?
T.Mさん
そうですね。DVDが最後に届いて3日後くらいに全部終わりました。その時点で、憲法と刑法以外の科目は3回転から4回転はできていたと思います。
松本)
理想的な状態ですね。過去問はその時点ではどのくらいやっていましたか?
T.Mさん
過去問はその時点までで2周した科目と3周した科目がありました。
松本)
直前期はテキストを4~5回まわしてくださいとお願いしているんですが、どの程度できましたか?
T.Mさん
たしか4回だったと思います。
松本)
それなら標準的ですね。答練は受けましたか?
T.Mさん
辰已のオープン総合編8回と全国総合模試2回、それ以外に他の予備校の模試も受けました。辰已の問題だけ2回解いたところでタイムアップというか、試験日になってしまったというところですね。

 

■試験結果について
松本)
本試験の択一では午前も午後も31問の正解でしたね。良い点数ですが、その点数はテキストの知識だけで取れたという感じですか?
T.Mさん
そうですね。テキストに載っている知識でも落としてしまったものもあります、民法で2問くらい。それ以外に会社法で2問落としました。
松本)
そうすると、その民法の問題ができていたら33問くらい取れていたということですね。憲法と刑法が全部できたというのはすごいですね。
T.Mさん
それで先生に感謝したいところがあるんです。刑法の胎児の問題で出たところを民法の講義で話されてましたよね。あれで思い出しました。あれはびっくりしました。
松本)
午後はどうでしたか?
T.Mさん
午後は供託法で1問落としてしまったのが残念でした。あとは不動産登記法で1問、商業登記法で2問落としましたが31問取れました。
松本)
不動産登記法は最初に勉強した時には全体が見えていないので大変なんですが、私の講座の「共通する視点」などが使いこなせるようになると、意外と記憶しなくてもいけるなというふうになりますよね。
T.Mさん
そうですね。4月に講義を聴き終って、最後に回し始めたら、ここが狙われそうだというところが分かるようになってきました。
松本)
それが分かるのはすごいですね。
T.Mさん
先生のおかげです。

 

■講義スタイルについて
松本)
画面にテキストを映して一緒に書き込みをしていく講義スタイルはどうでしたか?

T.Mさん
いいと思います。最終的な復習の時に、書き込みのところだけを目で追っていくという使い方ができますし。
松本)
講義は何回くらい見ましたか?
T.Mさん
基本は1回なんですけど、会社法・商業登記法だけは3回くらい見ました。1回目が終わった後、他の科目をやっている最中に1.7倍速くらいの高速で見ていました。勉強を朝から続けていると疲れるので、だらだら勉強時間を伸ばすために一日の最後に見るという感じです。会社法は量が多くて頭に入り切らないので、少しでも回数を稼ごうと思いまして。
松本)
何回か見ることで理由が理解できるとか記憶できるということがあるんですか?
 T.Mさん
そうですね。薄い知識の層を積み重ねていく感じで、何回か聴くと残る部分が前回とは違って、その上積みで思い出せるということがあります。
松本)
記述式の解法はどうしましたか?
 T.Mさん
松本先生の言われた通りのやり方そのままで解きました。自分なりには崩していません。

 

■講義以外のアイテムについて
松本)
次に講義以外のことをお聞きします。シャドウイング用音声データは使っていましたか?
 T.Mさん
ガンガン使ってました。助かりました。
松本)
申請書は音で記憶するという感じですか?
 T.Mさん
そうです。私はランニングをする時に聴いていました。
松本)
書いたりはしないんですか。
 T.Mさん
書きません。問題を解く時以外は書く作業はしませんでした。
松本)
条文音声は聴きましたか?
 T.Mさん
午後マイナー科目の民事訴訟法、民事執行法、民事保全法を聴いていました。あと憲法を直前期に聴きました。
松本)
推測採点基準を全科目一括受講の方に配付していますが、利用されましたか?
 T.Mさん
使いました。ありがとうございます、助かりました。添付書面の書き方、過去に大減点されている箇所などが書かれていましたので役に立ちました。
松本)
講座専用ブログは利用されましたか?
 T.Mさん
毎日見ていました。過去問の根拠を見るのと、質問も何回かしました。他資格で受けた他の予備校だと、質問してから回答まで2週間くらいかかったりして、質問したこと自体忘れてしまったりしたんですが(笑)、松本先生からの回答は、当日か、寝る前に質問して次の朝起きたら来てたみたいな感じだったので。
松本)
他の人の質問を見たりもしましたか?
 T.Mさん
見たものもありますし、見なかったものもあります。不動産登記法に関してはいろいろ知りたかったので、参考になると思って見ました。自分と似たような疑問を持っている人が質問をしていて、それを見て分かったこともありました。

 

■最後にひとこと
松本)
最後に、司法書士試験の合格を目指す方々にアドバイスをお願いします。
 T.Mさん
対比させる知識とか、出題者がひっかけてくるところなどを意識する。要は過去問を解きっぱなしにしないことですね。過去問をドリルのように使うのではなくて、出題のクセなどを早いうちに掴んだ方がいいと思います。あと、私は講座専用ブログの載っている根拠ページを過去問本の方に書き込むような工夫をしました。そうすれば外出先などでも勉強できます。そういうことも考えながら勉強した方がいいと思います。
松本)
本日はどうもありがとうございました。


2018年度
合格者インタビュー②
A.NさんT.KさんY.Bさん
(以上、全員平成30年度司法書士試験合格者)
2017年度合格者インタビュー①

■ 受講のきっかけ
松本)
それではまず、司法書士を目指そうと思ったきっかけをお話しください。
A.Nさん
私は元々司法試験を目指してロースクールに通ったのですが、残念ながら司法試験に合格できず、その後、法律事務所でアルバイトを始めまして、その中で司法書士の先生と登記の案件で連絡をとり合ったりしているうちに司法書士の仕事を知って、いままで勉強した知識を生かせるのではないかと思いまして、司法書士を目指すことにしました。
M.Tさん
大学時代に司法試験を目指したんですが諦めて、法律とはまったく関係のない仕事をしてきたんですが、40歳を過ぎて知り合いから司法書士はどうかという話をされまして、それを機に勉強を始めました。最初は他の予備校の講座を受けていたんですが合格できず、松本先生の赤い本「5ヶ月合格法」を見つけて、そこからですね、松本先生に興味を持ったのは。
Y.Bさん
私は法学部出身ではなく経済学部だったんですが、大学を卒業した頃に司法書士という仕事があるということを知って、仕事をしながら勉強を始めたんですが、その後、知り合いの司法書士の先生から仕事のお誘いがあったので、補助者として仕事をしてきました。
松本)
私の講座を受講したのはどういうきっかけでしょうか。
M.Tさん
松本先生の赤い本を読んで2月くらいからその内容を実践して試験を受けたら、その年に点数が伸びたので、次の年の受験のために松本先生の講座をとりました。
A.Nさん
私は、ブログとかツイッターで先生を知ったのですが、「5ヶ月」というのがあまりに超人的なので少し敬遠していました。他の予備校の中級講座を受講して試験を受けたんですが、択一の基準点すら突破できず、どうしようかと思い悩んでいる時に松本先生のことを思い出しまして、ブログに掲載されていたテキストを見たところ、非常に分かり易かったので、これでやり直そうと思って受講を決意しました。
Y.Bさん
私は辰已の奨学生試験と記述難問大チャレンジ大会を受けたら良い結果が出まして、それで松本先生の講座を受けることにしました。
司会者)
ということは、Bさんはその時点でかなりの実力者ですよね。なぜ基礎講座を選ばれたんでしょうか?
Y.Bさん
本試験で午前の択一が20問しか取れないことがありまして、それまでは答練などを中心に受けていたんですが、それを機にもう一度基礎に戻ろうと思いまして。
司会者)
基礎から再度やってみてどうでしたか?
Y.Bさん
やっぱり良かったです。それまでのように答練の知識をすべて取り込もうという勉強ではなく、テキストに載っている知識を中心にして、分からない問題が出たら現場でその知識を総動員して解決するというやり方に変えたのが正解でした。


■ 講義スタイルについて
松本)
テキストを画面に映しながら一緒に書き込んでいくという講義スタイルはどうでしたか?
A.Nさん
私はそのやり方がすごく斬新に感じて、それまでの予備校の講義では板書を写すためのノートを作っていたんですが、書くのに時間がかかってしまうのと、正確に写せているのか分からないというのがあり、また後で見返した時に、どこの説明なのか分からないということもあったんですが、松本先生のやり方はそういうことがないので、復習のしやすさが格段に違ったと思います。
Y.Bさん
私も同じです。前に受けた講座では、いいなと思う理由付けがあったら講義を止めてテキストに書き写したりしたので、3時間の講義が4時間になったりしたんですが、松本先生は一緒に書き写しながらというスタイルで、このやり方に慣れてしまうと、何か他の勉強をする時にはやりにくいなという印象があります。
A.Nさん
後でテキストを見ると先生が話している様子が浮かんでくるので復習時間の短縮になりますし、テキストだけで間に合うという感じでした。
司会者)
講義以外で印象に残ったことはありますか?
M.Tさん
僕は赤い本の中で印象に残っていることがたくさんあります。「テキストでインプット、テキストでアウトプット」「テキストに載っていない知識を自分の知っている知識から推測する」「法律は、理屈ではなく感情で創られる」「テキストと過去問だけで受かる」など、強烈に印象に残ったことが他にもたくさんあります。
松本)
さっきテキストを見せていただいたら、「?」が書き込んであるところで止めてアウトプットするとか、「3つ」と書いてあるところではその3つをアウトプットするとかいうやり方を実践されていましたね。
M.Tさん
そうです。あと、例えば、登記原因証明情報が要らないところが4つありますね。先生の本に出会うまでは必要な方を全部覚えようとしていたから全然点数が良くならなかったんですが、先生の本に出会ってから点が取れるようになりました。
松本)
要らない方を4つ覚えれば、あとは全部要るでいいわけですからね。


■ 講義以外のアイテムについて
司会者)
次に、講義以外について伺います。シャドウイング用音声教材は利用されましたか?
A.Nさん
申請書はあれで覚えました。条文は憲法と司法書士法を使いました。就寝前にはそれを聴くようにして、聴きながら眠っていくという感じで。ウォーキングやお風呂に入る時などにも使っていました。
Y.Bさん
通勤の時に聴いていました。私は条文の民法、民事訴訟法、憲法の統治のところを使いました。憲法の統治なんかは条文そのままが試験に出ますので、役に立ちました。
司会者)
講座専用ブログ等は利用されましたか?
M.Tさん)
私はブログより質問メールを多く使いました。
A.Nさん
私は受講開始が遅い時期だったので、DVDを聴いている時はブログは見ませんでしたが、5月上旬くらいにDVDを見終わってからブログを見始めまして、自分自身では質問はしなかったのですが、他の人が質問したのをプリントアウトしたりして参考にしていました。
Y.Bさん
私もブログは使いましたが、私の場合は主に過去問の根拠ページの確認に利用していました。
司会者)
推測採点基準を全科目一括受講の方に配付していますが、利用されましたか?
A.Nさん
使いました。実際の試験での採点の仕方が分からない中で、ああいうものを出していただけると助かります。今年の試験でも、先生の資料の中で「配点が低い」とされている部分は後回しにすることができたのでよかったです。
Y.Bさん
直前期はあまり時間がなかったのですが、このくらいの字の汚さはOKとか、これくらいはダメとか、最終確認をするのに使いました。


■ 最後にひとこと
司会者)
最後に、司法書士試験の合格を目指す方々にアドバイスをお願いします。
M.Tさん
アドバイスになるか分かりませんけど、私は覚える勉強に変えてから点数も上がりましたし、分かってきました。だから、理解しよう理解しようというより、暗記を大切にしたほうが合格が早いのではないかと思います。
A.Nさん
私も自分の反省を踏まえて言わせていただくと、私はロースクールに行って、一応法律を学んできたという思いがあったように思います。自分がこれだけ勉強してきたんだからいつか受かるだろうと思っていたのに全然歯が立たなくて、予備校に通うことにしたんですが、それでも今までの知識があると思っていたので中級講座を選択し、基本的なところをボロボロ落としていました。車で言うと、3速とか4速でいきなり走り出そうとしている状態でした。だから、法律の勉強経験者で伸び悩んでいる方に言いたいのは、ギアを下げて基礎的なところから始めるのが実は一番効率が良いやり方かもしれないということです。
Y.Bさん
私は合格するまで時間がかかっています。その間にいろんな講座や答練を受けてきました。噂で「あのテキストが良い」「あの答練が良い」というのを聞いてそれを選んでしまったんです。ですから、今から勉強を始める方に言うとしたら、一つの講座を信じて、その先生が言ったことだけをやるということですね。
松本)
本日はどうもありがとうございました。


2017年度
合格者インタビュー①
R.FさんT.KさんH.KさんT.YさんH.Sさん
(以上、全員平成29年度司法書士試験合格者)
2017年度合格者インタビュー①

司会者)
松本講師や5ヶ月合格法をどこで知りましたか?また、最初はどう思われましたか?
T.Kさん

僕は本です。最初は正直少しうさん臭く感じたんですけど、裏表紙に顔写真が載っていて、ものすごく迫力があったんです。「この人面白いわ」と感じて、一日で読み切りました。
R.Fさん
ネットで「5ヶ月先生」とか書かれているのを見て、次の日に古本屋に行ったら、たまたまその本があったんですが、その日はとりあえずスルーしました。「コイツ絶対ウソや」と思って素通りました(笑)。でも頭の中にすごく引っかかっていて、「一回見てみたほうがいいかも」と思って、古本屋で100円で売っていたので買って読んでみたら、「もしかしたらホンマかも」と思えたんです。たぶん動画とかも見ていなかったと思いますが、「この人やったらいけるやろ」ということで講座を申し込みました。本に書いてあることを信じました。
 H.Kさん
ブログで拝見していて、そのままの流れで講座を申し込みました。ブログを知ったのは「司法書士試験」で検索をしたのがきっかけです。
H.Sさん
私は「一発合格」で検索しました。勉強を始める時に「一発で合格するんだ」と自分で決めていましたので。そうしたら松本先生のブログが出てきたんですが、1年目は別の通信講座で、2年目はさらに別の予備校の講座で勉強をしていて、松本先生のブログは参考にさせていただいていました。その後、「確実に」という言葉に賭けてみようと思って松本先生の講座を申し込みました。
T.Yさん
私は、松本先生がまだ講師をされる前にブログで脳科学者のことを書かれていたのを見て、私もその本を買ったということがありました。でも新聞に「過去問をやれば合格する」と高校受験や大学受験について書いてあるのを見たので、過去問ばかりやって司法書士試験を受けたんです。そうしたら、3回目の受験で午前科目の順位が1万何千というところまで下がってしまって、「これではダメだ」と思って講座を検討していた時に、その中に松本先生の講座もあって、ブログと同じ人だということに気付いて先生のガイダンスを見ました。それで「私は間違った勉強をしていた」とすごく思って「これしかない」という思いで講座を申し込みました。


■講義スタイルについて
松本)
次に講義の話しですが、テキストを画面に映す形式はいかがでしたか?
T.Kさん
最高です。

T.Yさん
あれはよかったですね。
T.Kさん
板書スタイルでノートとかメモをとるやり方だと一元化ができないんですよ。この講座の一番良いところは、テキストのこの場所だけ見れば全部載ってるというところ。先取特権といったらここ、というふうに思い出せる。ノートをとってしまうと思い出すポイントが2つになっちゃうじゃないですか。だから全部テキストにまとめて書き入れてくれるのは本当にやり易かったです。
松本)
他に「テキストに線を引いてください」というスタイルの講師もいますよね。
T.Kさん
わからないですよね、どこに線を引くのか。「上から5行目のあたりから3行線を引いてください」なんて言われるとそれにどんどん時間を取られて講義の質も薄くなっちゃう気がします。線の場所を指定する時間を積み重ねるとかなりのロスになりますよね。あと、松本先生は早口なので、それで結構時間を稼げてますよね。
司会者)
その早口というのは皆さんどのように感じていますか?
 H.Sさん
大丈夫ですよね。
 T.Yさん
うん。生で授業を受けている人がそのスピードなので。(通信の場合)1.5 倍のスピードにしてもいいんですけど、それだと書き込みが間に合わないから、「みんなと同じ時間で書き込まないと授業にならない」という思いでやっていました。
松本)
LIVE講義では、受けている人の9割が書き終わってから次に行くようにしているんです。
 T.Yさん
生で授業を受けている人はそのスピードでやっているわけですからできるだけ同じようにしたいと思いました。
R.Fさん
僕は全然大丈夫でした。DVDで受けている時は1.7倍でやっていました(一同笑)。そうすると他の講師の話は遅すぎて聴けなくなりますね。
 H.Kさん
4色ボールペンで色分けをして書き込むのが特徴的でしたね。他の講師は黒だけですからね。
T.Kさん
あれは癖になりますよね。勉強以外の生活でもあれを使うようになって。すごく大事なのは緑、日付は赤、どうでもよいことは黒とか。
R.Fさん
それは分かります。
司会者)
通信部で受講された方が多いわけですが、皆さん、講義は繰り返し視聴されたんですか?
 T.Yさん
1回です。
T.Kさん
1回です。
R.Fさん
1回です。
 H.Kさん
1回です。
 H.Sさん
1回です。ただ、音声ダウンロードをして音声だけは繰り返し聴いていました。
 T.Yさん
私も音は聴いていました。
司会者)
あとはテキストをひたすら繰り返したわけですね。
一同)
そうです。

 

■受講者特典(講座専用ブログ・シャドウイング音声・推測採点基準)について
司会者)
講座の受講生には講座専用ブログ、全科目一括受講者にはシャドウイング音声や記述式推測採点基準などを提供しているのですが、それらは利用されましたか?
R.Fさん
講座専用ブログは質問に利用しました。ブログに載っている復習過去問は毎回の講義が終わる都度解いていきました、スマホを常に横に置いてという感じです。
T.Kさん
シャドウイングは会社法以外はすべてやりました。申請書も。ブログは本当に活用させていただきました。質問も何度かさせていただきましたし。最初はパソコンをそばに置いてやっていたんですが、ネットサーフィンをしてしまうので、スマホに替えました。
 T.Yさん
私は2ページ分を1枚の紙に印刷するやり方で一括でプリントアウトしていました。それを置いておいて、すぐにテキストのページに飛べるように工夫してやっていました。
 H.Kさん
ブログは指示された過去問を解くのと質問に利用していました。質問は結構したと思います。回答はめちゃくちゃ早かったです。次の日に返ってくればいいかなと思っていたらその日のうちに返ってくるとか。
 H.Sさん
やっぱりブログですね、他の人の質問を見たりとか。自分でも答えられないような質問があるとそこをもう一回勉強しました。
松本)
採点基準はどうでしたか?
T.Kさん
めちゃくちゃ活用しました。商業登記の地雷の話ですとか、配点の高い箇所だけはしっかり頑張ろうとか。採点してもらえる訂正の仕方も分かっていたので、今年の試験では時間ギリギリで訂正をして助かりました。
 T.Yさん
ここは飛ばしてもいいから他のところを埋めようとかいう判断ができました。配点が低いところは書かないということにして。
T.Kさん
得点効率の悪い欄もありますよね。あれも採点基準がないと分からないと思います。

 

■最後にひとこと
司会者)
来年以降の合格を目指す方に一言メッセージをお願いします。
R.Fさん
松本先生を信じろ、それだけですね。最初は怪しいと思いましたけど(笑)、この人の言っていることをやってればとりあえず大丈夫、そう思い込むこと。信用するに足りると思いますので。
T.Kさん
一発合格を目指す方は周りを蹴落とすくらいの勢いでやったほうがいいと思います。2年3年とかかってしまっている人については「諦めない」ということです。回数制限や受験資格がないというのがこの試験の一番優しいところだと思うんです。そこを生かさない手はないので、とにかく諦めないで欲しい。リアリスティック一発合格松本基礎講座を受ける方は最後まで講師を信じてください。この講師とこの教材で大丈夫です。
 H.Kさん
僕も同じなんですが、あえて他に言うとすると、先生や教材を信じることもありますが、まず自分を信じてほしいということですね。自分を信じて目の前の課題に取り組む、その延長線上に合格が見えてくると思います。
 H.Sさん
去年私は総合点落ちだったんですが、そういう方は多いと思います。その日の体調だけで合否が入れ替わってしまうというレベルの試験ですので、先生が仰っている「繰り返し」が大事ですし、続けていれば大丈夫だと思います。
 T.Yさん
私も机のところに「諦めない」とか「執念」というのを置いてありました。一回目の人はさっーと走る感じで、そのくらいの勢いで。ちょっと長くなってくるとモチベーションの維持も困難になってきますし、年齢が上がってくると体力面での不安もあります。試験当日は心身が落ち着いていないと駄目なので、本番に向けてしっかり調整してやってほしいと思います。


2017年度
合格者インタビュー②

 

Y.NさんS.IさんK.UさんT.Hさん

(以上、全員平成29年度司法書士試験合格者)

2017年度合格者インタビュー②

■受講のきっかけ
松本)
私を知ったきっかけは何でしょうか。
K.Uさん
僕は以前から松本先生のブログを、松本先生の講座を受ける3年くらい前から見ていて、とにかく興味津々だったんですよ、この人の講義を聴いてみたい、この人のテキストを見てみたいと。ずっと試験勉強をしてきて、そろそろ結果を出さないといけないなという時に、お金をかけても絶対にこれをやろうと思って講座を申し込みました。3年間躊躇していたのは、まとまったお金がかかるからだったんですが、最後は絶対これで決めてやろうということで頑張ったという感じです。
Y.Nさん
初めに司法書士について調べた時に「最短でどれくらいで合格できるのかな」というのを調べたんです。そうしたら松本先生の「5ヶ月合格法」というのが出てきまして、「じゃあ半年くらいでいけるかな」と思ったんです(笑)。それが松本先生を知ったきっかけで、最初はネットで見て、そのあと本も読みました。それから2年くらい独学でやっていて、その間も先生のブログは見ていたんですが、2回目に落ちた時に独学に限界を感じて、今回、基礎講座を受けて1年で決めてやろうと思ってやりました。今思えば、最初から受けておけばよかったなあと。
K.Uさん
僕もそうですね。
Y.Nさん
最初から受けていれば1回で受かったんじゃないかと思います。
T.Hさん
僕は辰已のスタッフさんの紹介で先生の講座を知りました。最初、別の予備校で6か月ほど勉強をしていまして、その後に一回スパッと切って別のところにしようと思って名古屋で予備校巡りを始めたんです。いろいろ回っている中で辰已名古屋校のスタッフさんから話しを聞いて、そこの雰囲気も良かったし、紹介していただいた講座が「基礎から学び直す」という僕のニーズとも合致していたので、じゃあここにしようと。そのスタッフさんのお蔭です。本当に感謝しています。
S.Iさん
僕は5年前から勉強を始めて、その時には松本先生のことを既に知っていたんですが、見ると講座を受けたくなっちゃうんで見ないようにしていたんです(笑)。きっと良いんだろうなと。でも金銭的なこともあったのでやめていたんです。「独学でいける」という自信もあったので。ただ去年、3回目の試験を終えた時に、むちゃくちゃ勉強をしたんですけどちょっとだけ足りなかったんです。でも、何が足りないのか、方法が悪いのかと途方に暮れました。今から勉強方法を見直して一からまた独学でやるというのが無理だなと思って松本先生のブログとか動画をそこで初めて見たんです。そうしたら、思っていたのとは全然違って、基礎を網羅的に話す内容でした。一番響いたのは、パンフレットに載っていた「自転車をこいでください」というお話です。「こぐだけでいいの」と。だったら松本先生に連れて行ってもらおうと思って、テキストに没頭して「いけるな」と感じました。だから僕も初めから受けておけばよかったなと(笑)。 
■講義スタイルについて
司会者)
テキストに書きこんでいくという講義スタイルはどうでしたか?
S.Iさん
やり易かったです。講義中も聴くことに集中できる。どこのことを喋っていてどこをチェックしたらいいのかとかいうことを全然気にしないで講義に没頭できる。あと、見返したときに、その日の自分のテンションを確認できる。あまり書き込まなかった時のものを1か月後とかに見返してみると、本当に真っ白なんですね、文字通り。ここが大事なんだよとか、こういう理由があるんだよとか、ちょっとした落書きとか、そういうものがあるとすごく復習し易いんですね。
T.Hさん
僕も良かったです。予備校を変えようと思った時に「ノートではなく直接書きたいな」というのがあって、ガイダンスを受けた時に松本先生のやり方を知ったので、いいなと思いました。
Y.Nさん
先程も言ったように、やることが分かっているというのが非常にやり易かったです。4色ボールペンを使うというやり方もすごく記憶に残り易いので、後から復習してもその講義で松本先生が仰ったことがよみがえり易くて良かったです。
松本)
視覚的にテキストを思い出す人と、講義で話した説明を思い出す人と2通りの人がいるようですね。
K.Uさん
僕はテキストでしたね。それまで勉強していた時にはどこが大事なのか分からないということがあったんですけど、先生の講義ではどこが大事なのかがテキストで分かったのですごく役立ちました。
司会者)
テキストは何回くらい回しましたか?
S.Iさん
10回は行ってるかなと思います。苦手なところは30〜40回見てると思います。
T.Hさん
僕は直前期が5回で、その前が2回、合計7回です。
Y.Nさん
直前期前は2回か3回で、直前期は10回は回してます。最後は1週間で2周して、最後2日余って、もうやることないなって。テキストを見たら吐き気がしたので(笑)。でも勉強時間が10時間を超えたことはないですね。
K.Uさん
僕は全科目を月に1回まわすようにしようと思っていました。苦手なところだけ回していると穴ができるので、なるべく全部回すようにしていました。直前期は苦手なところだけを何回まわしたか分からないくらいやりました。


■講座専用ブログについて
司会者)
講座専用ブログは使いましたか?
K.Uさん
いっぱい使わせていただきました。
松本)
そうでしたね。
T.Hさん
先生、覚えていらっしゃるんですか?
K.Uさん
僕はいっぱい相談しているんで(笑)。
松本)
ブログではハンドルネームでしたが、その他にメールでもご相談いただいていましたからね。
S.Iさん
僕は過去問の該当箇所を確認したり、他の方がどういう質問をしているのか見たりしていましたね。
T.Hさん
僕も結構利用させてもらいました。過去問をテキストの該当箇所とつなぐ作業と、あと質問も何回かさせていただきました。返信がすごく早くて、夜中の12時とかでも20分くらいで返ってきたり。そういうのがあってすごく励まされました。今日はもう勉強をやめようかなと思っていても「先生、まだ起きてるな」と思って、もう少し頑張ろうと。
Y.Nさん
私も過去問をつなぐ作業と、あと何回か質問をさせてもらいました。私は朝早く起きてやる方だったので、朝質問をして、仕事から帰って回答を見るという感じでした。


■シャドウイング用音声について
司会者)
シャドウイング音声は利用しましたか?
S.Iさん
シャドウイングは申請例を通勤の時に聴いていました。ほとんどあれでいけましたね。通勤の時にブツブツ言いながら。歩いてる時間がもったいないと思っていましたので、ずっとシャドウイングをしていました。
T.Hさん
僕は利用しました。申請例と憲法の統治の部分です。先生が「寝起きで『売買を原因とする所有権移転』を言えるくらいに」と仰っていたので、「寝起きシャドウイング」と呼んで、朝起きて最初にシャドウイングをやっていました。
Y.Nさん
私も通勤の時に車の中で流して聴いていました。申請書と、条文は民法と憲法くらいです。


■記述式推測採点基準について
司会者)
記述式推測採点基準についてはどうですか?
S.Iさん
商業登記の地雷のところとか、書き間違えた時の修正の仕方が分かったので、安心感が大きかったですね。
T.Hさん
不動産登記は枠ズレに気をつけようとか、商業登記は最後まで書き切るということをあらためて意識するようになりました。
Y.Nさん
今年の試験で解答の修正をやったんです。最後の5分くらいで不動産登記の解答が間違っていることに気が付いて、先生のやり方で修正しました。
 K.Uさん
僕もなるべく点数が入り易いところから書いていくのに役立ちました。

 

■講義の中で印象に残っていること
司会者)
松本講師の講義で特に印象に残っていることはありますか?
S.Iさん
刑法でピストルを使う事例で説明してくれたことがあって、あれがすごく印象に残っています。それまで分からないところだったんですが、あれで分かったんです。
T.Hさん
勉強やりたくないなと思った時にいつものノルマを減らすという話がすごく印象に残っています。直前期になると気持ちが焦ってくるので、そういう時こそ今できることをしようというふうに意識しながらやっていると、意外にできたりするんですよね。勉強を続けていく上で非常に励みになりました。
Y.Nさん
雑談ですね。やる気が落ちてきた時に「雑談のところまで頑張ろう」と思って、雑談を聴いたらまたそこから少し頑張れる。それでモチベーションを上げられるということがありました。
K.Uさん
僕は会社法が苦手だったんですが、導入講義の会社法の講義、船で説明するところがすごく分かり易かったですね。あれで「そうか、こういうことか」と思ってから会社法が入ってきやすくなりました。雑談は、キツイ話をする時が良かったですね。あれでやる気になりました。


■最後にひとこと
司会者)
司法書士試験の合格を目指す方に一言お願いします。
S.Iさん
範囲が広くて大変な試験です。計画通りに進まなかったりすることも多いと思います。僕もそうでしたが、不安になることがあった時、解決する方法は一つ、本試験までやり続けるということしかないと思うんです。だから、やり続ける工夫をすることが大事です。モチベーションを上げたり、何で司法書士になろうと思ったのかとか、相談相手を見つけるとか。そういうふうにして本試験までなんとか頑張ってほしいと思います。
T.Hさん
運もあると思います。良い予備校スタッフに会えて、良い先生を紹介してもらえて、良い講座を選んでそのまま行けたというのもそうだと思います。僕の経験から言わせていただくと、意識していたことは2つ。1つは先生の指示に忠実に従うこと。試験については松本先生が一番熟知していらっしゃるので、成功するために一番手っ取り早いのは、先生の意見を忠実に聞くことです。もう1つはモチベーションの上げ方。もちろん知識の整理、頭の整理というのは大事ですが、それだけでなく心の整理の仕方、どうにかなることと、どうにもならないことを分けていくということがキーポイントじゃないかと思いました。
Y.Nさん
単純に、松本先生の言うことを聞いていれば受かると思います。他の講座のことは分かりませんが、同じように、講師の言うことを忠実に聞いているのが一番早いのかなと思います。
K.Uさん
僕のように10年以上勉強している人というのは変に知識を持ってしまっています。その変に持ってる知識はクリアにしておくこと。うろ覚えでは問題で出てきた時に迷ってしまいますから。その上で範囲を広げないようにするというのが良いのではないかと思います。


一発合格者の合格体験記 Case1
行政書士試験合格後、家事・育児・仕事と両立して勉強し1年半で合格!

K.Tさん

 

はじめに
自由に働きたい、専門性を身に付けたい、専門性を生かして社会の役に立ちたい、そんな思いが士業、中でも独立開業のハードルが比較的低い司法書士を目指すきっかけとなりました。司法書士試験の勉強をすぐにでも始めたいと思っていましたが、本屋で目にしたテキスト・過去問集の膨大な量は想像を超えており、まずは行政書士試験の合格を目指し、合格できたら司法書士試験に挑戦することにしました。ほぼ初学者で勉強に取り組み、行政書士試験は3回目で合格することができ、その後司法書士試験の講座をとり、約1年半の勉強期間を経て2回目の受験で合格することができました。司法書士の受験生活では、夫の単身赴任によるワンオペ育児、週3回弁護士事務所にて勤務していたので、家事、育児、仕事と勉強との両立に非常に苦心しました。同じような主婦受験生の方に、私の体験記が参考になれば幸いです。

 

私のとった勉強方法
平成29年11月の行政書士試験受験後、合格の手応えを感じたので発表を待たず、すぐに司法書士試験の講座を検討し始めました。とにかく早期に合格したいという思いがあり、春から開講している講座を冬から追いかけていき、翌年7月合格を目指す、松本先生の基礎講座の「追っかけチャレンジ」という講座に興味を持ちました。行政書士の受験勉強では、講師の話すスピードが遅いのが嫌で独学を選択した私にとって、松本先生の話ぶりは早いけれども聞きやすく、一度に入ってくる情報量が多く、自分に合っているなと思いました。また効率的な勉強方法を確立されている点、徹底的に司法書士試験について研究されている点に惹かれ、松本先生の基礎講座を受講することに決めました。当時1歳半の息子がいたため、講座は通信(DVD)で受講しました。結局合格までに答練や中上級講座等は一切とらず、基礎講座のテキストと過去問をひたすら繰り返していました。また本試験の時間配分の練習として、直前期に初年度は2回、合格した年度は10回、他の予備校開催分も含め模試を受験しました。

 

択一対策について
基礎講座のテキストに書かれている内容を、全て暗記する勢いで読み込みました。私は合格した本試験までテキストを11回転させましたが、序盤は全科目、 約4000ページのテキストを一回しするだけで2ヶ月程かかっていました。一回し終わり、また初めの科目に戻ったときに、「あれ、初めてみるような文章だ・・」という状態で、覚えては忘れ、覚えては忘れ、人は本当に忘れる生き物だなと、これほどまでに実感したことはありません。この膨大な試験範囲が、司法書士試験の挫折者を生んでしまうのだと思いますが、この状態になっても、とにかく諦めないことが大切です。私は回数が上がるにつれ、読む速度が早くなり、最後は500ページ程を1日で読めるようになっていました。特に登記法のテキストについては、7回目くらいから、しっかり理解して淡々とページをめくれるようになり、9回目以上になると、目視でページを進めることができるようになりました。私は松本先生の「このテキストに書いてある知識だけで合格水準に達する」という言葉を信じ、それ以外のテキスト等は一切購入せず、手を広げないで集中的にインプットしました。
松本先生のテキストは、単に知識が羅列されているのではなく、制度趣旨まで書かれており、それが記憶を呼び起こすことに役立ちます。また語呂合わせも多く活用されており、膨大な量の暗記を助けてくれました。一番記憶量が多いのは会社法・商業登記法で、特に組織再編、募集株式の発行は混乱しやすい箇所かと思いますが、丸暗記ではなく理由から考え、苦手意識を持つことなくスムーズに覚えることができました。
択一対策のアウトプットは、択一過去問本を活用しました。具体的には、平成元年から28年分の過去問を、1年半の間に5回転し、間違った問題だけさらに追加で解いていました。過去問の扱いについては色々と意見が分かれるところではありますが、合格水準の受験生は、出題実績のある問題は本番で間違ってこないという現状を考えると、自分も最低限その水準には達している必要があるなと思っていたので、私は択一過去問本を活用していました。

 

記述対策について
不動産登記法、商業登記法の記述を解くにあたり、申請例の雛形を、各120個程度暗記しなければなりませんが、私は申請例のヒアリングと、先に書きましたテキストの読み込みで雛形は暗記しました。松本先生の基礎講座には雛形の申請例と条文の音声データがついているので、私は1人で歩くときは申請例を聞きながら歩いていました。苦手な雛形はなかなか暗記できませんでしたが、大抵の雛形はいつの間にか覚えていました。
記述式問題は高速で膨大な量の情報を整理し、必要な登記申請を構成しなければなりませんが、書類を効率的に処理し、時系列にそって記号で情報を整理していく松本先生の解法のお陰で、いつも比較的早く、楽しみながら記述は解けていたように思います。
記述の演習は別途問題集など購入せず、1年半の間に受けた模試の問題をもう一度、基礎講座で扱った問題を3~4度解き直しました。これらは本試験の予想問題を兼ねているということと、ミスがあるのに新しい問題をたくさん解く必要はないと思っていたので、完璧に解けるまで同じ問題を解き続けました。

 

合格までの道のり
私は家事、特に育児については受験勉強を理由に手を抜くことはしたくなかったので、育児と勉強を同時にすることはありませんでした。というより2歳児育児も試験勉強も、どちらも同時にできるほど容易なことではなく、必然的に同時にできなかったと言った方が正しいかもしれません。育児にも充分な時間を割きたかったため、睡眠時間を含め、とことん自分自身の時間を削り、また極わずかの隙間時間も勉強に当てました。1日10時間以上の勉強が当たり前になされる司法書士受験生ですが、私は仕事がある平日週3日は4〜5時間、仕事がない平日週2日は7〜8時間(直前期は8〜10時間)、土日は夫が単身赴任中のため主に育児をする必要があり、5時間程度しか勉強できませんでした。まとまった勉強時間は保育園に行っている間か、子供が夜寝た後(土日は昼寝時も)にとっていました。それ以外に自分1人の時は、バス・電車移動時、各種待ち時間、昼食時は、欠かさず勉強していました。時間でノルマを決めず、分量でノルマを決めていたので、常に外出時はテキストか過去問を持参し、テキスト1行、過去問1肢でも多く勉強を進めるぞという気持ちでいました。
ほかに勉強時間の確保について、睡眠時間の調整と体調管理について気を遣っていました。昨年度の直前期に、勉強時間確保のため睡眠時間を削りました。しかし夜中に何度も子供の世話をしなければならない時期で、細切れで4時間程度しか寝れない日が続いた結果、6月の超直前期に蓄膿症になりました。体調を壊すと勉強のパフォーマンスが下がり大変非効率です。その時の反省を踏まえ、今年度は体調に影響がでない6時間睡眠を基本とし、6月以降は5時間半睡眠で本試験まで体調をもたせました。また洗面所、トイレ、キッチンの壁に図表を貼り、歯磨きやドライヤー、料理を作っている合間等に勉強できるようにしていました。わずかの時間ですが1日に目にする機会は多く、苦手な分野の暗記物は大抵この方法で攻略してきました。
とにかく日々時間がなく、テレビは年明けから子供番組を除き見ませんでしたし、美容院にも行っていません。座って休む暇もなく、洗濯物を畳む時と、お皿を拭いている時が、私にとっての日々の休憩時間でした。しかしその分、直前期のGWには家族で旅行に行けましたし、春と秋は、ほぼ毎週末お弁当持参で子供と動物園に行き、それ以外の日も外に子供と2人で出掛け、四季を感じることを大切に過ごすことができました。

 

今年度の本試験について
午前は点数をかせぐべく高得点を狙って取り組みました。いつも得意の民法親族法から解くことにしていましたが、新しい判例からの出題で1問目から血の気がひきました。しかし午前は時間に余裕があるので、丁寧に全肢検討、見直しも全問行い、終了後は基準点は超えているだろうといういつも通りの感覚でした。午後択一はマイナー科目から解き、商業登記法終了時点では、いつもより早いペースで回答できていましたが、不動産登記法の半ばで異変に気付きました。問題文が異様に長い問、前登記事項や細かい論点を聞いてきた工場抵当の問に、時間をとられた上に正解している感覚が全くありませんでした。記述に取りかからねばならないタイムリミット14時10分がきてしまい、択一1問分解けないまま記述にうつりましたが、模試ではいつも14時前後で択一を解けていたので、いつもより時間がないことに焦っていました。また不動産登記法記述は手間のかかる区分建物からの出題で、「早く書かねば」という思いばかりがつのり、どこか違和感を持ちながら枠ずれを起こしてしまいました。残り50分で商業登記法記述にうつり、得意の吸収合併からの出題で集中力を高め、株主途中退席→相互保有株式による議決要件の計算は、回し続けたテキストのページが頭に浮かび、解けている実感がありました。残り5分の時点で最後の申請の添付書類が書ききれておらず、焦りに手が震えながらもなんとかギリギリ全て書ききることができました。結果午後はマイナー科目、商業登記法の択一で得点できており、記述は枠ずれ以外は概ねできていたこともあり、合格点にのせることができました。模試よりも本試験のほうが、容赦がない出題だったように思います。また本試験でも最後まで諦めないことが大切です。

 

最後に
振り返ってみると受験生活は辛かったなと思います。しかし本屋で行政書士試験の参考書を手にとってから今まで、一度も勉強が嫌だと思ったことはありません。いつも勉強時間がとれないことが嫌でした。必ず合格する、そのために勉強は必要不可欠だからです。その根底には司法書士になりたいという思いがありました。司法書士試験の受験勉強は諦めたくなるタイミングが何度もきます。そこを突破できる思いがある方なら、いつか必ず結果が伴ってくると思います。
合格発表の日、合格の自信があったわけではなかったのですが、ここまでやった結果を見届けようという思いで、1人で法務局まで発表を見に行きました。法務局に向かって歩いている時、職員の方が16時ちょうどに紙を貼り出した時、自分の番号を探している時、立っているのがしんどいくらいなんとも言えない気持ちでした。そして自分の番号を見つけた時、「あった!」と声をあげ、努力が報われたことがとてもとても嬉しかったです。この日の気持ちを是非皆様にも味わって頂きたいです。熱い思いをもった受験生の皆様が、次の本試験で合格されますことを、心より祈念しています。

一発合格者の合格体験記 Case2
社会保険労務士試験後に勉強開始。9ヶ月半で短期一発合格!

T.Mさん

 

はじめに
私は法学部出身でも、実務の経験者でもありません。全く実際の業務の中身を知らないままで受験をするのは大変不安でした。しかし、司法書士試験受験に至るまでの間、いくつかの法律系士業の資格を取得してきたこともあり、どうせなら司法書士試験にも挑戦してみたいと考えて受験を決意しました。周りと比較して少し遅めのスタートとなり、勉強期間は10か月足らずで、ほぼ専業にも関わらず本試験日まで大変忙しい日々だったと記憶しています。勉強しなきゃ!という意識はほとんどないまま、気が付いたら本試験日が来ていたかのようでした。一回目の受験で合格できたのは、ある意味で程よく忙しかったのが要因の一つかもしれません。

 

辰已の受講講座
試験日まであまり日がなかったため、ネットで予備校を検索していくつか候補をしぼり、最終的に講師の提唱する学習方法や無料の講義映像での話し方を見て松本先生の講座に決めました。いままで辰已法律研究所を利用したことはなかったため、かつて利用していた某大手予備校の講座の利用を検討していました。なじみのある通信講座でのインフラがそのまま使えると考えたためです。しかし、かつて自分が他の法律系士業の資格の勉強で思い出し方を集めるのに苦労したのを思い出し、必要な理由付けが講義内でふんだんに提供されるリアリスティック一発合格松本基礎講座の受講を決めました。


択一式対策
私の場合、民法と会社法に関しては一通り学習経験があり足りない知識や改正点を補いつつ、かつての勉強を思い出しながらリハビリするといった風でした。したがって、学習初期の民法のインプットの段階では負荷が足りないと考えて、松本先生が指示される学習以外に「司法試験・予備試験と司法書士試験で重複する科目」については司法試験と予備試験の10年分の過去問題集を購入して、毎朝20問ずつくらい解いていました。こういった学習方法はあまり聞いたことがないので自分でもイレギュラーだなとは思っていましたが、問題の傾向が微妙に異なるので大変新鮮で、よい眠気覚ましになりました。ただし、あくまで目指しているのは他でもない司法書士試験合格であって、それ以外の何物でもありません。松本先生のおっしゃる「講義を聞き終えなければならない時期の終期」でこの過去問題集については封印しました。以後合格まで手を付けていません。結局、憲法の問題集については開くことさえなく新品同様、刑法についても司法書士試験とはかけ離れていると思われる学説問題をすっ飛ばし、一周できずに終わりました。民法と商法(手形法関連を除く)については3周ほど、民事訴訟法は一周しました。「で、役に立ったの?」と聞かれると答えに詰まりますが、自信がついたのは確かです。上記以外の学習はほぼ他のリアリスティック一発合格松本基礎講座の受講生の方と変わらないと思います。テキストに基準をおいて司法書士試験の過去問を解きながら思い出し方を含めテキストをアウトプット。いままでの学習ではアウトプットでごり押ししていたことの多い私にとっては初めての方法論でしたが、効果てきめんだったようです。

 

記述式対策
不登法に関しては普段のテキストのアウトプットの周回段階で自分が作問者ならどんなストーリーを作るかを意識した読み方を心掛けました。本試験での連想が早くなるよう答練や模試でのひっかけ方を頭の中でリストアップして、できる限り登記記録を答案構成用紙に書き写しながら別紙のナナメ読みする段階で問題の中核部分に気が付けるようにしていました。

別途ひな型を覚える作業をされる受験生の方が多いようですが、私の場合はシャドーイングに加えてイレギュラーな箇所、例えば所有権保存の登記の抹消で登記識別情報と印鑑証明書が必要ですが、そういった部分のみ蛍光ペンで目立たせて意識するだけにとどめました。講義中に書き込んだもの以外にも、復習時に自分で書き込んだメモも多いです。結局のところ、申請書のひな型は一定のルールにのっとって原型を変形させているにすぎないためです。あまり暗記に走らなかったせいか、記述式の問題を解くのは割合楽しんでました。辰已のオープン総合編の答練は作問者が責任担当制で毎回入れ替わるため、記述の問題も十人十色で飽きずに解くことができました。
商業登記法に関しては、どのように登記できない事項を問題に組み込んで出題してくるだろうか、という点を常に意識しながらテキストでアウトプットしていました。不登法とは違い、ひな型を変形させるという方法は使えないので、添付情報の使い分けを覚えるのに若干苦労しました。松本先生の講座では組織再編のところの添付情報の覚え方をはじめ、知識の整理の仕方が教えてもらえるため、丸暗記せずに済んだのはよかったです。登記の事由の書き方で紛らわしいものを直前に確認したくらいで、申請書を書きまくるような対策はしませんでした。

ひとつ記述式に関して後悔していることがあるとすれば、ボールペン選びでしょうか。私が使っていたボールペンが持つ部分が固く、長時間持っていると腕が痛くなるようなものでした。ボールペンは高価なものではないので、色々と試してみることをお勧めします。

 

本試験当日
本試験会場は某大学で机は長机、席は前のほうになりました。この試験に限らず資格試験は、会場の机が長机かどうかが極めて重要です。事務処理スピードに差が出ます。司法書士試験では死活問題です。願書提出段階で会場がわかる場合には、可能なら長机の会場かどうかは念のため事前に調べたほうがよいかと思います。私はたまたま長机の教室が当たりました。
試験官は法務局の職員だと思われます。他士業だと各団体が試験事務を行っている場合が多いので多少面喰らいました。成績通知を受けたいなら当日に配られた封筒に名前と住所を書くというのも初めてで驚いた覚えがあります。当然には通知してくれないのですね。
私は本試験直前で副鼻腔炎になってしまい、当日も薬を飲んで試験に挑みました。花粉症の方ならわかると思いますが、のどがやたら乾くクスリです。おかげでパフォーマンスは最悪に近く、試験中は結構な頻度で水分補給していたと思います。直前期の免疫力が低下してる際、模試を会場受験するために東京へ来たタイミングでうつされてしまったみたいなので、体調面にもっと気を遣えばよかったと心底悔やんだ覚えがあります。
午前の部は民法がやたら簡単に思えて、どこか勘違いをしているのではないかと怖くなった覚えがあります。一方、会社法では勘で答える羽目になった問題が数問あり、難易度が高い印象を受けました。刑法では、民法の講義の胎児の権利能力のところでテキストに書き込んだ一部露出説に関する出題があり救われました。
午後の部は民事訴訟法から解き始めましたが、難易度が高く出鼻をくじかれた格好になりました。再審の問題は全く分からなかったので鉛筆を転がしました。登記法は簡単なものもあれば、あまり見かけない問題もあり、記述に入る前に数問見直してマークを塗りました。
不動産登記の記述は登記記録から見ていきますが、登記記録上に地役権があることに気づき若干パニック。しかし蓋を開けてみれば申請件数を間違いようのない内容で、地役権はあまり関係ありませんでした。実際にかなり細かい論点での勝負になったようでした。商業登記の記述はまさかの清算株式会社からのスタート。「去年の続きかよ!」とひとり心の中で突っ込みを入れながら答案構成をしていました。答練などで会社継続の論点を扱うものは少なくあまり書いた経験がないため、本試験中不安でした。また、社外監査役の社外性を満たしているかの判断を求める記載があり、思わず筆が止まってしまいました。登記できない事項の判断も含め、不動産登記よりは難易度の高い内容でした。

 

後進へのアドバイス
勉強を時間で測ることからなるべく離れることをお勧めします。時間をものさしにしてしまうのは、言われないと勉強できない小中学生の勉強です。できれば、空いた時間を勉強に充てていたら気が付いたら就寝時間、くらいが理想です。私は勉強の記録を後からつけるのではなく、あらかじめ予定を前日以前にたてておいてそれをつぶしていくやり方が効果的でした。単にダラダラ勉強して学習した気になってしまうことを避けることができるだけでなく、計画からずれている学習は何かが一目でわかるようになります。

 

最後に
どのような経緯でこの資格を目指すことになったかは人それぞれだと思います。それと同時に、どのような環境で勉強できるかも人それぞれです。来年度以降の受験生が自身の実力を最大限発揮できることを祈ります。

一発合格者の合格体験記 Case3
お試し受験後、松本基礎講座でやり直して1年で合格!

T.Hさん

 

はじめに
漠然と受験を決意しました。

司法書士試験は合計2回受験しました。
1回目は、別の予備校で基礎講座を受講し約半年間勉強しましたが、結果は合格ならず。「来年は受かる」と言われそのまま中上級講座を薦められましたが、直観的に「無理だな」と思いまた基礎から勉強し直すため再度予備校巡りをはじめました。名古屋校に行った際に応対してくれたスタッフさんに心地よさのようなものを覚え、そのスタッフさんの紹介の中にあったリアリスティック一発合格松本基礎講座の受講を決めました。

 

勉強法全般
重視したことは以下です。
・先生の指示に従う
・「こなす」「回す」という感覚
「一つひとつ理解しながら…」では終わりません。機械的にでも先に進めることを意識しました。
・満遍なくやる
科目で言えば民事訴訟法・民事執行法・民事保全法、憲法。分野で言えば会社法・商業登記法の持分会社、一般社団(財団)法人、商法、不動産登記法の信託なども学習すれば点はとれます。得意分野に偏らず、むしろ苦手な箇所こそやれば点につながります。

 

択一
過去問について
まず解く順番を決めました。後で解くようにした問題の形式は、学説、文章問題、穴埋め、個数問題です。要するに、先にそれ以外の問題に時間をかけずに済ますことで、問題文が長いまたは肢の全部もしくは大部分を読まなければ答えが出せない問題を焦らず余裕をもって解くことができるように時間を作りました。問題を解いた後も解説を見ずに、分からなければテキストから根拠を探すようにしていました。検索先の一元化ってやつです。
「なんとなく○だろう」はダメです。時間を意識するあまり、5 肢中の2、3 肢まで読んだ時点で「正解っぽいな」と判断してしまう気持ちはわかります。しかし、実は最後まで読めばより確実に判断しやすい肢があることは少なからずありますし、そのことにより一問落とすのはかなり痛いです。また、たとえそれで合っていたとしても練習の段階から根拠づけて解く癖をつけないと、後で苦労します。それは答練や模試で痛感します。あくまで「かもしれない」運転でお願いします。
時間配分は、試験の午前科目は3 分以内/問で解き、午後科目は2分以内/問で解くように設定しました。また、午後科目についてはより時間が制限されるので「2秒ルール」を設けて解くようにしました。2秒ルールとは、一つの肢につき2 秒考えても正誤の判断基準が思い浮かばなければ次の肢・問題に進むというものです。「前習ったはずなのに」と、こだわりたくなる気持ちはわかりますが、たとえその肢を捨てて3点落としたとしても、次の問題に進み時間に間に合わせて合格する方を優先すべきです。また、後で見直した時に気づくことはありますが、大体その場でパッと思い浮かばなかったことがそのまま考え込んでわかることはないので、単純に自分の勉強不足だと反省し、次に次にと処理していくようにしていました。

 

記述
早いうちから申請書の雛型を覚え始めた方がよいです。択一の授業と並行して講義で扱った箇所を少しずつ覚えていくことをお薦めします。問題を解き始めるにあたっては、いきなり時間を計るのではなく、まずは目を通す順を決め、その流れを定着させることを徹底しました。そしてそれが自然に身につくようになったら、時間配分を意識するようにしました。
注意事項に時間をかけてはダメです。注意事項(事実関係など別のとこに記載されている場合もある)は、おおざっぱにいえば次の3種類に分けられます。

①大体どの問題にも書いてあるどーでもいいもの
②答えの書き方や考え方に関わる留意すべきもの(「今回はこー書け、こー考えろ」っていう試験官からの注文)
③その問題特有の指摘で、問題を解く上で大きなヒントとなるもの
①を消し、②③を残すことが秒でできるように訓練をした方がよいです。
凡ミスをなくすよう努めました。記述は1点のミスが命取りになります。書き間違え、書き忘れ、読み飛ばしなどをしてしまったら恥じて下さい。私の場合は、同じミスを繰り返さないよう、その都度ノートにミスの内容と対策としての思い出し方を書くようにしていました(以下、「テクニックノート」)。また、個人的には後述するように数字の見直しを特に注意しました。

 

不登法
「売買を原因とする所有権移転」の書式をまず完璧にした方がよいです。これは、あらゆる申請書のベースとなる雛型です。寝起きの状態でも目的~添付情報まで淀みなく言えるようにした方がよいです。枠ズレ防止対策は必須だと思います。そのための対策として、例えば以下のようなものがあります。
・名変登記の理解
・申請順序や申請件数を意識しながら択一の復習を行うようにする
・数字の見直し:登記番号、持分割合などです。添付情報として「誰の」「何番の」登記識別情報の提供が必要になるのかという点や、更正や抹消の登記があった後に申請する登記の目的の書き間違い(「A持分全部移転」とするところ「所有権移転」と書いてしまう等)を防ぐためです。

 

商登法
理由づけをより大事にした方がよいです。特に添付書面に関しては、模試や市販の問題集によっては解説がきちんと書かれていないこともあるので、「どのケース」に「何の書面」が「何通いるか」を理解していれば復習に手間がかかりません。(例えば、「株主総会議事録」を添付する場合でも、決議がなければ「株主リスト」はつけないなど。)また、不登法と比べると一つの申請書に書く量が非常に多いですが、登記すべき事項・登記の事由・登録免許税・添付書面はそれぞれつながっているので、手続きの流れが理解できれば長文であっても一気に書けるようになります。
ピンポイントの留意すべき知識:再任と重任の違い。経由申請の可否(例えば、本店移転の登記をする際の新所在地や、吸収分割の登記をする際の分割会社の所在地を管轄する登記所に同時に申請できる登記か否かの判断等)。印鑑証明書の添付(特に、誰の何につける印鑑証明書になるのかの理解や省略の可否)は混乱しやすいと個人的に感じました。自分なりの言葉で整理できるようにした方がよいです。
数字の見直し:添付書面の通数、役員等の就任・退任年月日、役員等の員数など。添付書面の通数は、間違えても減点が少ないと言われているのでまだマシかもしれません。しかし、役員がらみの数字につきましては例えば、「権利義務を有する者」に該当するか否かの判断が必要になることがあり、また「兼任禁止規定」などの問をまたがる論点となり崩壊しかねないので、特に慎重に確認するようにしていました。とにかく時間内に最後まで書ききることが大切です。不登法と違い枠ズレの心配がなく、最悪の場合時間がなければ申請できそうなものを全部書いちゃってもある程度点が取れるそうです。逆に時間切れが一番ダメだし悔いが残ります。

 

本試験当日
科目の解く順と後回しにする問題は以下のとおりあらかじめ決めていたので、それに従って解きました。
科目の解く順
午前:①会社法②民法③憲法④刑法
午後:択一①民事訴訟法・民事執行法・民事保全法②供託法・司法書士法③商業登記法④不動産登記法

記述①不動産登記法②商業登記法
※後回しにする問題は前記『私のとった勉強法/択一/過去問について』のとおり。
後で見返したときは難なく解けたが、その場では肢の論点すらわからずに間違えた問題が民法で2 問、憲法で1問ありました。振り返ってみればやはり緊張していたのだなと思いました。また、択一については、午前午後それぞれ答練や模試で大体取れている点数引く2問くらいかなと予め見積もっていました。しかし実際は、午前がさらに予想引く1問だったので焦りました。
午前科目の後半ぐらいの時間に、同じ教室内で苛立った受験生がシャウトし机を叩きつけるというハプニングがありました。本試験の会場は独特の緊張感があり、それゆえ様々なことが想定されるので、普段自宅で学習されている方も一度は模試等で会場を経験した方がよいです。ちなみに私は、「今の衝撃で緊張がほぐれたな」と前向きに捉えることができ、また「たぶんこれで落ち着いているのは俺ぐらいだな」と根拠のない自信につなげることができました。
試験開始直前と午前と午後の合間のルーティンは、模試や年度別過去問を解く際に次のように決めていたので、本番でもそうしました。

直前:①テクニックノートを見る②答練・模試を解く度に書いていた問題の解き方の反省と対策(以下、「議事録」)を読む③会社法のテキストを1 コマ分読む。
合間:①20分前後のラジオを聴きながらご飯を食べる②テクニックノート・議事録を読む③テキストの民事保全法のページを読む
午後科目は、記述の不動産登記法を終えた時点で残り45分になっていました。しかし、不動産登記法を解いている時も「45分ありゃいけるな」となぜか思い、商業登記法も普段通り飛ばすことなく解きました。結果、5分余ったので見直しに時間を費やすことができました。

 

最後に
勉強するだけ勉強したら、後はハッタリが大切です。不安な箇所があろうがとにかく受かればOKなので、その日は自分の日だと思い、セール時のおばちゃんよろしく厚かましくも合格というターゲットを奪い取ってきて下さい。実際のところ私も、試験当日は午後から急に土砂降りとなり雨に濡れながら帰ることとなりましたが、「これは祝福の雨だな。受かった…」と何の根拠もなく思いました。


おすすめの本・曲
・「ヒクソン・グレイシー 無敗の法則」ヒクソン・グレイシー著、ダイヤモンド社、2010.9
心の持ち方を自分でコントロールすることの大切さを教えてくれる本です。実際私の場合は、学習期間中は父親から度重なる嫌がらせを受け続けていましたが、そこでの怒りや悔しさをエネルギーとして利用することで学習を進めていた事実もあります。司法書士試験の勉強にあたっては、学習した知識の整理と同様に、「自分で何とかできること」と「自分ではどうしようもないこと」に分ける心の整理も必要だと思いました。
・"AMBITIOUS JAPAN!" TOKIO
言わずと知れた「新幹線の歌」です。メロディーもさることながら、歌詞も非常に前向きなところが特徴です。お気に入りの歌詞は「I get a true love」というところです。「なんか気分が乗らないな…」と感じた瞬間に本意気で歌うと、一気にモチベーションが上がります。屋内で発動すると十中八九白い目で見られますが、屋外ではまれにフラッシュモブのような一体感が生まれ、世界が一つになります。

一発合格者の合格体験記 Case4

学生から社会人へ。環境の変化がありながらも隙間時間を精一杯活用して一発合格!

K.N さん

 

はじめに
■他資格受験歴
平成26年度行政書士試験合格
■司法書士試験学習歴
平成26年秋に平成27年度合格を目指す松本基礎講座全科目DVDを申込み~平成29年3月までにすべてのDVD視聴を終える(平成27年春まで学生,同年4月以降は平日9時-18時勤務の兼業受験生)
■司法書士の受験を決意した経緯,合格までの受験状況

法学とは異なる分野に進学していましたが,就職前に平成26年秋の行政書士試験を受験。その後,関連資格を調べているなかで「司法書士」という資格を知り,ダブルライセンスを目指そうと思うようになりました。そして,平成26年の秋に(平成27年度合格を目指す)「リアリスティック一発合格松本基礎講座」を申し込みました。しかし,平成27年の春に就職して勉強時間が確保できず,結局DVDをすべて視聴し終えたのは平成29年の3月でした。松本先生にも相談に乗っていただき,隙間時間を精一杯活用して,何とか合格点までもっていくことができました。


私のとった勉強方法
平成26年の秋に(平成27年度合格を目指す)「松本基礎講座(全科目,DVD)」を申し込みました。しかし,平成27年の春に就職したため勉強時間を確保できず,また勉強する意欲もわかなかったため,パンフレットどおりのスケジュールで進めることができず,平成29年3月までの長期計画で一通り全科目のDVDを視聴し終えました。そして,4月~本試験にかけては,追っかけ復習,記述式演習(過去問+授業でやった問題),択一過去問解き直し,音声学習,本試験前に辰已と某予備校の出題予想会を視聴などで追い込みをかけました。


〈択一対策〉
■全体を通して
テキストを勉強の中心に据え,DVDで理解した後は授業で指定された過去問を1回解き,テキストに戻って復習するという勉強方法でした。

■平成28年10月まで
民法と不登法の途中まではDVDの視聴+1回目の指定過去問演習(これも民法と不登法の途中まで)を終えていたので,出勤前や昼休みなどの隙間時間を使って,テキストの読み直し(追っかけ復習)を行っていました。
■平成28年10月から平成29年3月まで
この半年間で残っていた科目のDVDを一気に視聴しました。とはいっても,平日は仕事がありましたので,だいたい土曜日に1コマ,日曜日に1コマのDVD視聴というペースでした。ただ,絶対に平成29年度の本試験で合格したいと考えていたので,松本先生のおっしゃる「ノルマ達成の発想」を意識し,自分で勉強計画表をエクセルで作成し,印刷して壁に貼り,チェックをつけていくことで,ずれが生じながらも何とか視聴し終えました。また,計画を立てた際には,新たなDVD視聴から2か月以内にその部分のテキストページを3~5回読み直すようにしました。できなかった範囲もありましたが,できた場合は計画表にチェックするようにしていたので,多くの部分で達成できました。DVD視聴日に指定過去問も解き,その日のうちにテキストに過去問番号を書き込むのも終えられるように努めていました。
■平成28年10月から本試験直前まで
上記の期間に重なる形で,追っかけ復習を仕切り直しで再スタート。平成28年10月から平成29年4月中旬までに,民法,不登法,会社法・商登法を3 周,またその間の平成29年1月末~2月中旬に民訴・民執・民保を1周,平成29年4月中旬から6月下旬までに全科目のテキストを3周しました。その後,本試験前に全科目を1周(丸暗記),本試験直前にも全科目を1周(緑の知識)しました。
※「緑の知識」とは松本先生の売りになっている知識のことで,緑のボールペンで書き込みをしているのでそう呼ばれます。
※読み方,1ページを読むスピードは同じではありません。読むべきノルマを決めたうえで,何秒で1ページを読めば大丈夫そうかを計算して計画を立てました。ただ,あくまでも「予定」であり,その時間を超えてしまうことも多々ありました。
※もっと追っかけ復習をすべきだったと反省しています。
また,上記の追っかけ復習のほかに,4月から本試験までの間に,過去問(松本先生が授業で指定してくださった過去問)を解き直しました。そのときに間違えた問題はさらにもう一度解きました(おそらく全部で1800問を超える程度の数を4月以降に解いたと思います)。


〈記述対策〉
■平成29年3月まで
記述式の講義も含んだ講座であり,かつ,全科目を受けていたので特典として「申請例音声データ」入りのMP3プレイヤーをいただいていました。そのため,記述対策は配布された資料,松本先生の記述式の解法本,問題冊子,講義DVD,音声学習(シャドウイング)をメインに進めました。
音声学習(シャドウイング)については,辰已ホームページやガイダンス映像などで紹介されていると思いますが,申請書の記載例を音読した音声データを聞いて,それを自分で声に出すという学習方法です。慣れてくると,音声データを聞く前から自分で記載例を言うことができるようになり,大変助かりました。主に通勤時や買い物に行くときなど,歩いているときに行いました。
申請例10個弱分ぐらいがだいたい15分前後だったので,それを1回分として自分で範囲を決めました。勉強記録が平成28年10月からしかないので,それ以前は不明ですが,平成28年10月から翌29年1 月ぐらいまではだいたい1 日に3~4 回繰り返して聞き,声に出しました。2月以降はそこまで行いませんでしたが,1日に1回は行うように努めていました。また,記述の勉強をどの時期に行うかについてですが,元々パンフレットにあったスケジュールに倣いました。パンフレットのスケジュールでは会社法・商業登記法の講義を受けている時期に,不登法の記述の講義を挟み込むスタイルでしたので,それに倣って私も進めました(1コマの中で択一の講義と記述の講義を混ぜているわけではありません)。同じように商登法記述の講義も,いわゆるマイナー科目といわれる講義の時期に,挟み込むスタイルでした。
■平成29年3月中旬~5月の初め
この時期に,確か不登法記述H11~,商登法記述H18~の過去問を1日1題交互に解いていきました。同時に,音声学習は1回分の範囲を15分程度と決めて,隙間時間で繰り返すようにしていました。
■平成29年5月~本試験直前まで
この時期は,再度記述式の講義で扱った問題を解き直すという勉強を行いました。そして,間違えた箇所については,ワードにメモしていくようにしました。音声学習も行っていました。


インプット―松本基礎講座のメリット
受講していてよかったことは次の通りです。

 

理由づけが豊富で,自分の勉強スタイルと合っていた。
※人によっては,理由付けが多いと逆に覚えにくいという方もいらっしゃるかもしれませんが,私は理由付けが豊富なほうが理解しやすかったので助かりました。どこが重要なのか,どこを覚えるべきなのかがわかりやすく提示され,テキストに書き込む色を使い分けることで,復習する際に自分の頭でもう一度論理を組み立てやすかった。
※ここは結論,記憶すべき事項,ここは理由,ここは応用可能な知識,などと分けられたおかげで,メリハリのある復習をすることができました。

 

申請例の音声学習を行うことができた。
※このおかげで,実際に問題を解くとき以外は,ほとんど申請書を手書きすることはありませんでした。「発音できれば,あとは漢字にするだけ」という松本先生の言うとおりだと思いました。


受講期間が終わっているのに,勉強計画を松本先生に見ていただいて,助言を受けることができた。
※受講生向けに,直前期の勉強計画をまとめた資料をいただいていたので,パンフレットのスケジュールとそれとを合わせて参照し,自分なりにまとめた勉強計画を松本先生に送り,見ていただきました。講座専用ブログが開設されており,過去問で問われる知識がテキストのどこに出てくるのかを照合する作業がしやすかった。
※正直に言えば,過去問とテキストを照合する作業は本当に大変でした。ただ,ブログのお蔭で何とか乗り切れました。


全科目を松本先生が担当している。
※一貫した勉強方法と試験への向き合い方を松本先生がたびたび講義中にお話ししてくださったおかげで,自分の軸がぶれることなく試験に臨めたと思います。

 

松本先生特製の記述の採点基準を推測するレポートをいただけた。
※自分が受ける年も同じように採点されるかはわからないものの,これまでの傾向を知ることができるのは精神的にもメリットですし,受験の戦略上も有意義だと思います。
※講座専用ブログでは質問も行えますし,松本先生からのご回答も早いので,これもメリットです。しかし,私はエンジンがかかるのが遅かったので,テキストの内容に疑問に思った時点で既に質問受付期間が終了しており,法律関係の質問は松本先生にしませんでした。ただ,メリットであることに変わりはないので,一応挙げておきます。


アウトプット―松本基礎講座のメリット
受講していてよかったと思う点を,アウトプットの観点で考えると次の通りです。


テキストでアウトプットするという考え方を知った。
※松本先生は,テキストでアウトプットするという考え方を強くおっしゃっており,私も「確かに」と思ったので,アウトプット用の講座は受講していません(辰已と某予備校の模試は受けました)。「松本先生のやり方どおり完璧に」とはできませんでしたが,テキストを読み込み,咀嚼して,思い出しながら読み進めていくという意識を持てたことは大きかったと思います。テキストを復習すれば,過去問で狙われたところを確認できると同時に,まだ問われていない知識で覚えるべき知識もわかりますので,問題演習を繰り返すのではなく,テキストを読み込むほうに重きを置きました。


手を広げさせないようにしてくれる。
※ついつい「あれもやったほうがいいか」と思いがちですが,直前期の過ごし方の資料を読んだり,松本先生のアウトプットへの考え方に触れたりすることにより,他の教材に対しては一定のブレーキをかけて,目の前の教材を最大限活用する方向に進むことができました。

 

ミスを減らす記述対策
※記述式の問題冊子の注意書きの処理方法をはじめ,定型的な作業を短い時間でいかに行い,問題読解の方に時間を割けるようにするかということを隅々まで考えてくださっていて,初めて記述式に触れた時から「役に立つ気がする!」と思わせてくださいました。


受けるべき模試を教えてくださる。
※1校だけの模試では偏りが出るため,どの予備校の模試を受けるといいかということを教えてくださいました。私は答練を受ける時間を作れなかったので,本格的なアウトプットというのは模試(と過去問演習)しかなかったのですが,どの模試を受けるべきかまで教えてくださり,助かりました。また,これは講座の話ではないですが,私は辰已のモーニングシャワーに登録して,毎朝メールで来る3つの○×問題をアウトプットの一環に位置付けていました(もう1つ別の予備校のメール配信も登録していました)。


最後に
勉強計画を立て直した平成28年10月から本試験までは,本当に集中して勉強したと思います。しかし,それは単に資格を取りたいという気持ちだけでは成しえませんでした。
新入社員だったため,講座の受講料は一括では支払えず,月々1万円弱ずつ支払うローン形式でした。もし平成29年に合格できなければ,使っているテキストが古くなり,さらに,民法改正も考えると,買い直さなければならなくなってしまうのではないかと思われ,気合が入りました。
大学時代の奨学金も返済が始まっていたので,絶対にこれ以上出費を増やしたくありませんでした。講義や過去問を消化するだけでも大変で,一日の仕事以外の時間をほぼ勉強に当てていたため,自分もいやになるほどでしたが,周りにも相当な迷惑をかけていました。もう1年同じ迷惑をかけることは考えられませんでした。また,自分ももう1年同じ生活ができる自信がなかったので,気合が入りました。日中働いて,隙間時間に勉強して,帰宅して炊事して,休日も早く起きて勉強して,掃除,洗濯をして,買い物に行って,それ以外は勉強して…という生活スタイルは,規則正しいかもしれませんが,自分の時間はほぼ取れず,本当にうんざりでした。
直前期は,帰宅後の夕食をとる際にもニュースは見ずに,苦手意識のあった分野の講義DVDを流すという生活でした。早く普通のテレビが見たい,と思っていました。
きつきつのスケジュールだったため,風邪をひかないように本当に注意しました。外出先から帰ったら手洗いうがいを欠かさないように心がけ,インフルエンザの時期前には予防接種をしました。


このように,プラスの感情ばかりで勉強を続けたわけではありません。もちろん,司法書士として活躍したいというプラスの感情から勉強への動機を起こすこともありましたが,「~したくないから」という方向から勉強に取り掛かることも多くありました。それが現実だと思います。どちらも受け入れて,勉強への動機に変えて,勉強を積み重ねていけばいいと考えて取り組めば大丈夫だと思います。

一発合格者の合格体験記 Case5
「何をしないか」について徹底的に考え抜き実行。兼業でも一発合格!

 J.Tさん

 

受験開始

「司法書士」、学生時代からその存在は知っていましたがその合格率の低さや広範な試験範囲から漠然と「中途半端な状態で学習を開始しても合格レベルに達する事は無いだろう。」と学習開始は敬遠しておりました。

しかし大学卒業後実社会での日々の中で法律知識の重要さを知ると共に商法・会社法については全資格試験中最高レベルの知識が求められビジネスの現場とも親和性の高いこの資格に非常に大きな魅力を感じ、平成26年度試験の受験を決意しました。
とは言え学生時代のように勉強に集中出来る環境を作り出し、法律初学者かつ兼業の受験生が一年間で合格レベルまでに到達するには一定程度の工夫が必要でした。
以下具体的な施策と学習方法について記載して行きます。

 

平日で6時間、休日では10時間くらいの勉強時間は確保していました。ただし後述するように勉強時間ではなく勉強量にノルマ設定していたため時計を気にしながら学習する感覚はありませんでした。
そして学習開始当初かなり意識的に行ったのは勉強時間確保のために「やらない事を決める作業」です。受験勉強においては「何をするか」も重要ですが、この「何をしないか」について徹底的に考え抜いた事も私が1年で合格出来た大きな要因だと思います。まずテレビ、ゲーム、SNS などの浪費時間をゼロにし、知人、友人からの単純な遊びの誘いはほぼ全て断りました。これにより勉強に割く事が出来る可処分時間が飛躍的に向上しました。また食後眠くなったりしないように重い食事や飲酒も極力避け、常に身体のパフォーマンスに気を配る事で時間対効果の改善にも取り組みました。食事の内容等ついてもかなり拘りましたがそれについては細かく書いていると長くなりますので割愛致します。また食事中もスマホやPC、DVDで講義やガイダンスの動画を見るようにし、移動中は音声学習で条文・申請書の定着を行う事でただ消費してしまう時間もゼロに近付けるように意識しておりました。このように常に学習に触れている事でオンオフの切替に要する時間も少なくなり、机に向かって集中する迄に時間を要する事もほぼ無かったように思います。

 

辰已法律研究所にて松本先生の基礎講座受講開始
司法書士の学習を開始すると決めてすぐに辰已の門を叩き松本先生の開講前ガイダンスに出席、その後すぐに受講を開始しました。学習スタイルとしては通学で講義に出席し、その後は講義範囲(テキスト30〜40ページ程度)の3回の復習、指定の過去問、次回講義範囲の予習をノルマに設定し、次回講義までにこなす事を徹底して行いました。ちなみに復習の際は知識をテキスト上で一問一答のような形でアウトプット(例えば「民法132条不法な条件を付した法律行為は無効とする」まで読んだら「不法な行為をしないことを条件とするものも同様とする」をアウトプット。「買戻特約の登記の添付書面」まで読んだら「登記原因証明と代理権限証明情報」をアウトプット。)しながら読み進める方法で行いました。過去問よりも抽象度の高いテキスト上でアウトプットが出来るようになれば問題形式を問わず知識を引き出し易くなります。
以上をこなしていれば法律初学者の私であっても論点すべてを暗記してはいないものの理解出来ないと言う感覚になった事は殆どなく、毎回新しい知識を得る感覚にやみつきになり講義のある木曜と日曜を心待ちにする日々でした。
そして学習開始後2ヶ月後のお試し受験では午前民法の学習済範囲内の知識で解答可能な11問中10問正解。(失点した1問についてもイージーミス)この事実が合格への大きな確信となり、教材と学習法にも自信が持てました。この感覚を得てからは講義テキスト、過去問、六法、講座専用ブログ以外の情報源はシャットアウトし「この講座だけを完璧にする」と言う思考に切り替えました。

 

勉強量増加の壁
秋から講義が週2コマから3コマになると実質勉強量が1.5 倍になり一気に余裕はなくなります、得意になっていた民法についても知識が抜け落ちてゆくのを感じ焦燥感も募る日々に。しかし冒頭のノルマだけはこなして行こうと考え、焦りの中でも機械的にノルマだけはこなしておりました。この頃になると勉強が深夜朝方近くに及ぶ事が普通になり冗談は抜きで週に一度程度発熱していたと記憶しています。学習開始以前の腑抜けていた生活のツケを感じました。

しかしその期間を乗り越えれば自身の学習スピードも向上し、講義と同時並行で他科目を復習する余裕も出来はじめます。記述式も答案構成には最初苦労しましたが申請書に関してはテキスト上のアウトプットと音声学習シャドウィングが抜群の効果を発揮し基本的申請例雛形は苦なく記憶してしまうので、主に必要な登記を正確な順序で申請する事に集中力を注ぐ事で正答率も向上し、苦手意識も解消されました。商業登記法に関しても言えることですが記述で既出の論点を潰してゆくと択一論点の理解に要する負担が軽くなりますので記述式の醍醐味である知識を使いこなしがら体得して行く感覚を楽しみながら学習するのが大切だと思います。


枠ズレ• 時間切れについて
「枠ズレ」、不動産登記法記述式試験に関するこの言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「必要な登記を抜かすor不要な登記を入れる事によりその後の申請書すべてが採点されなくなる事(例外もあるようですが)」です。ほとんどの場合これだけで合否を左右する致命傷になります。「時間切れ」は単純に時間が足りなくなり申請書や解答が書けなくなる事、答えを書けない以上点数は入りませんのでこれも同じく致命傷となります。
しかし個人的に一番良くないと感じたのは「枠ズレを恐れる余りに問題検討中に生まれる漠然とした恐怖感、不安感や時間切れを恐れる事による焦燥感に支配される事」だと思います。これに陥ってしまうと落ち着いてやれば気付ける論点を落としたりします。ちなみに私は時間切れを特に恐れる節がありましたので実力以上の速度(180分間の午後試験で40〜60分余らせたりしていました。)で解いてしまい論点を見落とすと言うスランプに陥りました。本年度本試験でもそれによって問題文を読み飛ばし枠ズレを引き起こすと言う最悪のミスを犯しています。

これを防ぐために日々の択一・記述過去問演習や模試にていつも決まった解法で時間内に解答出来るかを意識的に確認しながらの問題検討を行うのは必須かと思います。


模試
答練は受講せず、模試を3月から6回程受けました。模試ではとにかく時間内(目安は午前択一1問3 分、午後択一1問2分、不動産登記記述式•商業登記記述式各55分)に問題を終わらせる練習、記述式を講義で学んだ手順で回答する練習と割切り、復習は誤った選択肢のみ一応の検討はしましたが問題を何度も解き直したりする事はしませんでした。
得点は6月前半時点でやっと模試の基準点くらい(最終のもので午前26問午後26問)取れるようになったくらいです。ただ受験生の学習は模試のための学習ではなく本試験のための学習ですので模試の点数や順位については深く考慮する必要はないと考えていました。

 

直前期
4月〜6月は仕事も休み完全に受験勉強だけの生活をしましたが、長い間平日6時間、休日10時間と言う限られた時間内でその日の学習ノルマを終える習慣が染み付いており正直学習量にさほどの変化はありませんでした。ただやはり退路を断つ事による集中力向上はあったと思います。

この時期にはテキストを5回転させ平成の過去問を1回転、模試、年度別の過去問を直近5年分こなしました。直前1週間はテキスト、過去問の不安箇所をとにかく暗記。模試で午後択一不動産登記法の失点が気になったので先生と相談し不動産登記法のみ過去問をもう1回転も追加しました。

 

2014年度本試験
連日の長時間学習による疲労で本試験の朝も熱が下がらず栄養ドリンクを飲んで受験地早稲田大学へ。自宅から近いので自転車で会場に行きましたが到着時点で息切れする程に体調は悪かったです。しかし人間の気概と言うものは凄いもので試験がはじまると体調はスッと良くなり集中出来ました。
午前択一では時間的には余裕があったものの個数問題が多く、確信を持って解答出来ない問が散見しました。しかし「これは基準点が下がるな」と感じただけで特に焦燥感に襲われる事もなく問題検討出来ました。

午後択一では直前期に不動産登記法を高速一回転したのが効いておりスピーディな問題処理に成功し、残り120分を残してお手洗いに行った後に記述式に着手。記述開始後すぐに不動産登記法の問題文の長さや論点の難しさに面食らいましたが、とにかく60分以内に終わらせて商業登記に取り掛かる事に集中し、「不安箇所は商業登記が終わった後に検討し直せば良い」と割り切って答案を書き上げました。
商業登記は基本的かつ得意な論点が多く落ち着いて解答出来たと思います。もし不動産登記を納得いくまで検討してしまっていれば折角得点源になった商業登記の検討時間が不足してしまったと思いますので前半の判断は正しかったと思います。まさに模試の目的を制限時間内解答に置いていた事が活きた瞬間でした。


筆記試験合格発表
試験後の自己採点では不動産登記法記述式にて問題文終盤の基本論点読み飛ばしによる3欄の枠ズレを筆頭に午前択一でもテキストの知識で取れる問題を4問も落としている事が発覚。合格可能性はゼロではないにせよかなり厳しいものになると覚悟していました。

そして基準点突破を経て、10月1日の筆記試験合格発表日。上述の通り合格の確信があった訳ではありませんでしたが何はともあれ自身の司法書士資格受験の集大成をこの目で確認したいと思い九段下の東京法務局の掲示板へ。人も疎らな法務局前。心の準備も無しに掲示板の前に立つとすぐに自身の番号が目に飛び込んできました。突然現実のものとなった一年間の学習成果を前に突き上げるような嬉しさと信じられない気持ちが入り混じった感覚が身体を突き抜けたのを覚えています。


松本基礎講座での一年間について
私は周囲を巻き込んで司法書士と言う実務家を志し、学習を開始するのであれば資格取得も仕事の一貫、言わば一つのプロジェクトだと考えていました。そして通常のプロジェクトであれば戦略立案に修正•微調整を重ねて初めて日々のルーティンワークに業務を落とし込む事が出来ます。しかし司法書士試験に関しては方法論•学習ツール•知識の取捨選択作業を松本先生が徹底的な研究をしてくれています。私はその武器を使って日々ルーティンワークだけを実行するだけで合格レベルに持ってゆく事が出来ました。仕事と言う観点から考えればこんなに恵まれた環境はあり得ません。方法論の試行錯誤に陥る事なく純粋に学習だけに専念する。そんな贅沢な環境を提供してくれたこの講座には大変感謝しています。


これから司法書士を志す皆様へ
合格率や巷に溢れる情報に惑わされる事なく、ご自身の手応えや感覚を信じて、たった一年間でいいので本気でやり抜いてみて下さい。その皆様の小さな勇気の報いる形で未来は思った以上に大きなプレゼントを小脇に抱えて待っていてくれると思います。


終わりに
末尾となりましたが宝物のような時間を一緒に紡いで頂いた松本雅典先生、松本基礎講座受講生の方々、受験を支えてくれた親族、知人に心より御礼を申し上げます。最後まで読了頂き有難うございました、この体験記が少しでも皆様のお役に立てれば幸いでございます。